ワセコレ2025 OC公演レポート — 青に染まる幻想のステージ
- プロジェクト事務局 Scketto
- 9月22日
- 読了時間: 8分
更新日:11月6日

Sckettoでは、同じ早稲田大学在校生が、『ワセコレ』に注目して、2025年8月2日、小野梓講堂で開催された、コレクションをリポートしました。
【ワセコレとは】
「輝くワセジョを発信する」ことをコンセプトに、モデル・MC・スタッフのすべてを早稲田大学生が担うファッションショー、それがWaseda Collection(通称・ワセコレ)です。
フリーペーパーやSNSを通じて最新情報を発信しながら、その華やかな世界観をステージで表現してきました。
【Waseda Collection 2025 OC公演とは】
今回の『Waseda Collection 2025 オープンキャンパス公演』は、『Waseda Collection 2025』記念すべき3回目の舞台です。テーマは「ブルーモーメント」。日の出前や日の入り後のわずかな時間、空が深い青に染まる幻想的な現象を指す言葉です。深い闇を抜け、やがて朝日へとつながるその一瞬を、モデルたちは衣装とパフォーマンスを通して表現しました。当たり前のように迎える朝の幸せ、その尊さを、観客と共有する時間となりました。
【オープニング】

オープニングステージでは、高坂実優、吉田吏璃、新井沙耶、明花音の4人全員が登場しました。
彼女たちが身にまとったのは、黒一色のモノトーンドレス。シンプルでありながらも上品なシルエットが、モデルたちの自信に満ちたポージングや鋭い眼差しを一層際立たせていました。

明花音さんは、華やかで温かみのある表情を舞台上で自在に操り、観客の心を掴んでいました。

吏璃さんは、柔らかな笑顔を浮かべつつも凛とした表情を見せ、衣装の持つ端正さを繊細に表現。

実優さんは、知的で落ち着いた雰囲気を漂わせ、余裕のあるステップで観客を魅了しました。

沙耶さんは、フレッシュな存在感と堂々としたウォーキングで視線を集め、次世代の輝きを感じさせました。
衣装は「TURA」から提供されたもので、一歩踏み出す「勇気」「自信」、そして「感動」を与えることをモットーとするブランドです。シックな黒のドレスに潜む洗練されたエッジは、まさに観客の心に強い印象を残し、公演の幕を華やかに切り開きました。
【ペアステージ】

続くペアステージには、明花音さんと吏璃さんが登場しました。
ステージのテーマは「真夜中のひととき」。二人は可憐なゴシック・ロリータファッションに身を包み、愛らしいウサギの人形を手に歩みを進めました。

明花音さんは透き通るような透明感を持ち、ウサギのぬいぐるみを抱く姿に少女らしい可憐さを漂わせながらも、ゴシックスタイル特有のダークな美しさを表現しました。

一方の吏璃さんは、親しみやすさと華やかさを併せ持つ表情で観客を引き込み、舞台全体を温かく包み込みました。
神秘的なBGMと照明が織りなす空間に、二人の無垢な仕草と可憐な衣装が重なり合い、まるで夢と現実が溶け合うような幻想的なひとときが広がりました。
衣装は「ATELIER PIERROT」から提供されたもの。国内外で長年愛されるブランドで、レースやリボン、ボリュームのあるスカートなど細部にまでこだわり抜かれたデザインは、舞台の空気感にさらなる深みを与えていました。
【ブルーモーメントステージ】

続いて披露されたのは、公演のテーマそのものを体現する「ブルーモーメントステージ」です。
会場の照明が一斉に青く染まり、ステージ全体が深い蒼に包まれると、4人のモデルが純白のワンピース姿で登場しました。

照明全てが青色に光り、ステージ全体が真っ青に染まった中で、モデル全員が白色で統一されたワンピースを身にまとって登場しました。青色の中で目立つ白色のワンピースは、ブルーモーメントのコンセプトに込められた朝を迎える「希望」や「幸せ」を体現しているように感じました。


衣装を提供したのは「songforest」。透明感や少女の愛らしさ、そしてどこか懐かしさを思わせるノスタルジックな世界観をコンセプトとしたブランドです。ナチュラルな色合いや柔らかな素材感、繊細なレースや刺繍の美しさは、ブルーモーメントの幻想的な世界観を見事に形にしていました。
【ソロステージ①:高坂実優】


ソロステージのトップを飾ったのは、実優さん。
純白のドレスに身を包み、ライトを浴びながら静かに歩みを進める姿は、まるで夜明け前に差し込む一筋の光のようでした。実優さんは知的で落ち着いた雰囲気を持ちながらも、ステージ上では柔らかくもしなやかな表現力を発揮。ドレスの揺れに合わせた繊細な仕草や、視線ひとつに込められた物語性は、観客の心を掴んで離しませんでした。華やかさの中に漂う気品と、等身大の優しさを兼ね備えた佇まいに、会場全体が息を呑む瞬間が広がっていました。
【ソロステージ②:新井沙耶】


続いて登場したのは、沙耶さん。
真っ白なドレスに包まれた彼女は、フレッシュで瑞々しい存在感を放ちながらステージに現れました。
沙耶さんは若さならではのエネルギーを持ちつつも、堂々としたウォーキングで観客を魅了。柔らかい笑顔や指先にまで宿る丁寧な所作からは、ステージに立つ喜びと、観客への感謝の気持ちが感じられました。
そのひたむきな姿は、未来へ続く新しい朝の訪れを象徴しているかのようで、観客に大きな希望と余韻を残しました。
【エンディング】

ラストを飾ったのは、会場全体を圧倒する迫力に満ちたエンディングステージ。
色鮮やかなライトが舞台を包み込み、出演者たちはそれぞれ異なる衣装に身を包みながらも、ひとつの物語を描くように並び立ちました。

衣装を提供したのは、「et.UNiVER」。
et.UNiVERは、特別な日を華やかに彩るオケージョンドレスブランドです。女性らしい優雅さとモードな感性が調和した、上質で気品のあるスタイルが魅力で、一人ひとりの個性を引き立てながら特別な瞬間をより輝かせてくれます。シーンや好みに合わせて、自分だけの一着に出会えるブランドです。

力強くも華やかなフィナーレに、観客席からは大きな拍手と歓声が飛び交い、会場全体が熱気に包まれました。ステージと客席がひとつになったその瞬間、会場には忘れられない一体感が広がりました。
幕が下りた後も、その余韻は長く響き渡り、まるで時間が止まったかのように心に刻まれるエンディングとなりました。

【MC:高田彩花】

本公演を通して観客を温かく迎え入れ、ステージの魅力を言葉でつなげたのは、MCを務めた高田彩花さん(文化構想学部3年)です。
落ち着いたトーンと柔らかな語り口で、ひとつひとつのステージに込められた想いを丁寧に伝え、観客の心を自然とステージへ引き込んでいきました。モデルや衣装が放つ華やかさを言葉で支え、会場全体を優しく包み込む存在感は、公演の大切な彩りとなっていました。
【INFO】

Waseda Collection
公式Instagram:https://www.instagram.com/wasecolle/
次回公演は、11月2日(日)16:30〜17:00、
早稲田祭の大隈講堂前ステージにて開催されます。
さらに華やかで見応えのある、学園祭の大きなステージで披露されるランウェイ。ぜひ足を運んでみてください!
高坂実優 Instagram:https://www.instagram.com/miyu_takasaka/
吉田吏璃 Instagram:https://www.instagram.com/wc2025__riri/
新井沙耶 Instagram:https://www.instagram.com/wc2025_saya/
明花音 Instagram:https://www.instagram.com/wc2025_akane/
TURA Instagram:https://www.instagram.com/tura_styling/
ATELIER PIERROT Instagram:https://www.instagram.com/atelier_pierrot/
Song Forest Instagram:https://www.instagram.com/songforest__/
et.UNiVER Instagram:https://www.instagram.com/et.univer_official/
<アーカイブ>

【感想】

以前ミスユニバースジャパンを取材させていただき鑑賞しましたが、今回は早稲田コレクションを鑑賞し、ミスコンテストとはまた少し異なった大学生らしい可愛らしさや美しさを楽しんで拝見できました。ランウェイはとても勇気づけられるもので、またワセコレを見たい!と感じました。(下田紗羅)

今年のワセコレも、学生ならではの熱量と華やかさにあふれていました。照明に照らされた瞬間、モデルたちの堂々とした姿に会場が一気に引き込まれ、観客からは自然と歓声があがります。それぞれの表情やポーズからは「この瞬間を楽しんでいる」ことが伝わってきて、同じ学生として思わず胸が高鳴りました。ラストのフィナーレでは、異なる個性が並びながらも不思議と一体感が生まれ、学生の力強さと可能性を改めて感じさせてくれるステージとなりました。(高武葉咲)

今回のワセコレ2025 OC公演を拝見して、モデルたちの一人ひとりがステージ上で自分らしさを表現していることに感動しました。オープニングからエンディングまで、照明や衣装、音楽がすべて計算され尽くされており、ステージ全体が一つの物語として流れていくようでした。特にブルーモーメントステージでは、純白のドレスと青い照明が織りなす幻想的な空間に引き込まれ、希望や幸せの気持ちが自然と胸に広がりました。
MCの高田彩花さんも、丁寧で温かい語り口でステージの魅力を伝えてくださり、観客としてより深く演出を楽しむことができました。大学生ならではの瑞々しさとプロフェッショナルな華やかさが同居した公演に、感動と勇気をもらった時間でした。(舟守はるな)
取材・文:舟守はるな(早稲田大学)、下田紗羅(早稲田大学)、高武葉咲(津田塾大学)
写真提供:運営事務局







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