【TIF2025】アイドリング!!!独占インタビュー&ライブレポ、6年ぶりの復活にファンも大歓喜!<写真26枚>
- プロジェクト事務局 Scketto
- 8月5日
- 読了時間: 13分

すべてのリンガーが心のなかで号泣していたに違いないだろう。
8月1日~3日に東京のお台場・青海周辺エリアにて開催された世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2025 supported by にしたんクリニック」。
そのTIF2025にて8月1日、2015年に解散したアイドルグループ『アイドリング!!!』が1日限りの復活を果たした。TIF2019では「1日限りの同窓会ING!!!」と題して、ライブパフォーマンスを披露していたアイドリング!!!。それ以来、6年ぶりのTIF出演となった。
最初のステージは10時50分からのスマイルガーデン。TIF名物の屋外ステージであり、そもそもはアイドリング!!!をホスト役としてスタートしたイベントであるTIFにて、何度も観客を熱狂させてきた思い出あふれる場所だ。
平日にもかかわらず、観覧エリアには当時のナンバリングTシャツ(メンバーの番号が描かれたTシャツ)を身に着けたリンガー(アイドリング!!!ファンの総称)が大勢集まり、まさに同窓会気分。なかにはうちわなど当時のグッズを持参するリンガーの姿も見受けられた。
アイドリング!!!の持ち時間は45分ながら、パフォーマンスしたのは6曲のみ。MCの面白さが見どころのグループゆえ、ファンとしても物足りなさを感じることはなかったことだろう。
【TIF2025 出演メンバー】
◆1期生:3号 遠藤舞 / 6号 外岡えりか
◆2期生:11号 森田涼花 / 12号 河村唯 / 13号 長野せりな / 14号 酒井瞳 / 15号 朝日奈央 / 16号 菊地亜美
◆3期生:19号 橘ゆりか / 20号 大川藍
◆4期生:22号 倉田瑠夏
◆NEO期生:32号 関谷真由 / 35号 佐藤ミケーラ倭子
【アイドリング!!! スマイルガーデン セットリスト】
M01. 百花繚乱アイドリング!!!
M02. 女神のパルス
M03. キャラメルラテ飲み行こー!
M04. Shine On
M05. サマーライオン
M06. ガンバレ乙女(笑)


ライブは代表曲の『百花繚乱アイドリング!!!』からスタート。同曲ではイントロ終わりでファンが「フォンチー!」(※)と大合唱するのがお約束となっているが、今回の復活ステージでも「フォンチー!」コールは健在。14年も前に卒業したメンバーが今でも愛されていることがひしひしと感じられる。
※元アイドリング!!!8号、2011年12月に卒業。現在は女優として映画『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』に出演中。
曲中にも「みんなでいくよー!」との掛け声で煽るなど、初っ端からフルスロットル。もちろんファンも全力でついていく。


1曲目が終わるとメンバーからは「懐かしい!」「嬉しい!」などと、ファンの応援に感動する声が続出。台風接近のなか天候にも恵まれ、「晴れたー!」との声にファンも声援で応える。

リーダーの遠藤舞からは「TIFが15周年、アイドリング!!!解散から10周年」との案内があり、「今回の企画をやるにあたって、発起人がいるんですよね?」と問いかけると、朝日奈央が「はい!」と勢いよく挙手だ。「発起人はおこがましい」と謙遜しつつ、メンバーが集まった時に「またやりたい」という話になり、それをスタッフに伝えたのがきっかけになったという。すると菊地亜美がすかさず「私だったらこんなに集まらなかった」と、自分をダシに朝日をもちあげる連係プレー。メンバー同士の仲の良さも相変わらずだ。
リンガーが多く集まった観客エリアに、酒井瞳が「当時のナンバリングTシャツ、よく残ってましたね!?」と驚けば、遠藤は「Xで、染み抜きができなくてごめんなさいと書いてあった」とのエピソードを披露。メンバーとファンによるほっこりとした時間が続く。

ここで13人全員による自己紹介。それぞれの“らしさ”が垣間見られ、時計が一気に巻き戻された感覚になったファンも多かったことだろう。
【メンバー自己紹介】
遠藤舞「今日の意気込みは、とりあえず最後まで生き残る!」
外岡えりか「みなさん暑さに負けず盛り上がっていきましょう!」
森田涼花「お久しぶりです! 懐かしい顔ぶれがいっぱいで嬉しいです」
河村唯「めちゃくちゃ煽っていくんで、声出してよろしくお願いします!」
長野せりな「めちゃくちゃ久しぶりに行きたいと思います。せ~の、『ぷにぷに~!』」
酒井瞳「たとえ歌えなくなっても踊れなくなっても、誰よりも汗かいて帰りたいと思います!」
朝日奈央「今日だけアイドリング!!!に戻って、アイドルとしてキラキラの笑顔で楽しんでいきたいと思います」
菊地亜美「頑張りたい気持ちがあるんですけど、1曲目から口パクしちゃいました(笑)」
橘ゆりか「久々にいいですか? みなさん、お手を拝借。『ゆりかる、ゆりかる!』、なんでできるのー!?」
大川藍「今日の意気込み、これしかないでしょ! せーの、『やれる、できる! できるやれる!』、頑張りまーす!」
倉田瑠夏「最高の夏にしましょう! お願いしまーす!」
関谷真由「Iのスタンダードは『全身全霊』ということで、今日も全身全霊で楽しみたいと思いまーす!」
佐藤ミケーラ倭子「いちばん後輩なので、今日も絶好調でーす! うまうま!」



自己紹介が終わってもアイドリング!!!らしく、長いMCが続く。もちろんファンのほうもそれを楽しみにしているのだ。そんな今回のステージには、朝日がダメ元で声をかけたメンバーたちが全員出演したという。
ここで菊地が、「こういうのにあまり出てこなかったすぅちゃん(森田涼花)」と振ると、当の森田は「練習の時、ほとんど知らない曲で、新曲と思って練習してきました」(※)と、らしい発言だ。
※森田は2012年5月卒業。その後のリリース曲は『女神のパルス』『Shine On』『サマーライオン』で、半分が森田の言う通り「知らない曲」だった。
するとミケーラから「私、すぅちゃんと初めましてです!」との発言が。続けて関谷が「私たちNEO期生は、すぅちゃんと(在籍期間が)被ってないので」と説明。たしかにNEO期生は2013年7月の加入で、森田も「初対面です」という。それでも関谷とミケーラから「ダンス教えてもらいました」(森田)というあたり、アイドリング!!!の結ぶ縁がいかに固いのかを実感させてくれる。実に8分を超えるMCパートを経て、続いてはカッコいい系の曲である『女神のパルス』をドロップ。13人の女神たちが強く、凛々しく、美しいパフォーマンスで、ファンにドキドキを届けてくれたことは間違いないはずだ。


そのまま3曲目の『キャラメルラテ飲み行こー!』に突入。ノリの良い曲の2連発で、スマイルガーデン全体が熱気に包まれる。
ここで外岡の呼びかけにより、給水タイムに突入。メンバーと観客が一緒に「かんぱーい!」と声を合わせる。するとミケーラが「グビグビ! うまうま!」と、YouTubeでおなじみの得意フレーズを連呼。先輩たちが「本物だ!」と喜ぶ姿がほほ笑ましい。


解散から10年が経ち、メンバーを取り巻く環境も変化。今年3月に第2子を出産した菊地は、関西在住の大川藍に「こんなんで、6歳のママですからね!」と指摘だ。
いまだにモデル感あふれるスタイルの大川に、菊地が「こんな感じで行ってるんでしょ、参観日とか?」と問うと、大川も「こんな感じで」と肯定。これには他のメンバーたちもびっくり。
続けて菊地は外岡に「とんちゃんとかさ、会ったのいつぶりって感じじゃない?」と質問。これに外岡は「(朝日)奈央の結婚式!」と返し、実はまだ9カ月ぶり(2024年11月)に過ぎないことが明かされた。ちなみに朝日によると、披露宴では誰も余興で歌を披露することはなかったという。

そして4曲目には、意外にも『Shine On』をドロップ。ファンもメンバーも、過ぎ去った日々の思い出を抱きしめながら、明日に飛びたとうと心新たな気持ちになったことだろう。
同曲では各期別に歌唱するシーンも。アイドリング!!!の歴史を再現しているかのような演出に、ファンもウルウルしていたのではないだろうか。


5曲目の曲振りでは、橘ゆりかが「まだまだ、メラメラ、ギラギラ、盛り上がっていきましょう!」とシャウト。そうなったら曲はもちろん『サマーライオン』だ。
いまやFC東京を中心にJリーグでのチャントとしておなじみだが、その原曲がアイドリング!!!だと知らないサッカーファンも多いのではないだろうか。あらためて「この曲か!」と思った観客もいたに違いない。

メラメラと燃え上がったパフォーマンスのあとは、2回目の給水タイム。朝日が「こんなに乾杯しているアイドルはいない」とツッコむも、さすがに炎天下での45分ステージゆえ、2回目の給水も必要だろう。
ここで二児の母である菊地の頑張りが話題になり、当の菊地は「アイドルやってたってこと、娘に言ってないからね」とカミングアウト。メンバーが驚くなか、今回は娘たちに「今日のママのお仕事は歌って踊ること」と置き手紙をしてきたという。それに対しての娘の反応は「どういうこと!?」だったのだとか。
ラストの6曲目は、発起人の朝日が様々な現場で披露してきたアイドリング!!!の代表曲。そういえばもう、あの曲に決まっている。そう、『ガンバレ乙女(笑)』だ。
Aメロからファンによる「ゴーゴー!」の掛け声がさく裂。今日が初見のファンでも、朝日のおかげで耳にしたことのある伝説曲に、スマイルガーデン全体が沸き上がる。アイドリング!!!が残してきた軌跡がいま、新たな道を示していることだろう。

そんな45分のステージを完遂したアイドリング!!! 同日の16:35からはDOLL FACTORYにて「15周年特別企画 タイムマシーン~TIF Classic~」に出演、トップバッターとして人気曲の『やらかいはぁと』を披露した。

その直後にインタビューに応じたアイドリング!!! 6年ぶりのステージは果たしてどうだったのか。メンバーの言葉に耳を傾けたい。
【アイドリング!!! 独占インタビュー】
◆ファンの方もコールしやすいとかを考えて選曲しました
――今日は皆さん、ツーステージお疲れ様でした。
全員 ありがとうございました!
――まずスマイルガーデン。ステージに出た時の印象はどうでしたか。
ミケーラ 最高!
遠藤 知っているファンの人の顔が見えました。ちょっと老けているけど、元気そうだなって。
朝日 こちらもね、お互い様(笑)
関谷 外岡さんとか、ステージに出る前からすでにうるうるしていましたね。
森田 いつも聞いていた掛け声が、面白かったよね。懐かしくなっちゃった。
河村 『百花繚乱アイドリング!!!』で、「フォンチー!」って叫ぶところが変わらずだった!
酒井 変わらず、絶対に「フォンチー」なんだなって。なんか蘇りましたね、昔が。
橘 これ、フォンチーさんに届いて欲しい!

――今回はリードボーカルをNEO期生が担当するシーンもありました。
ミケーラ ディレクターの森さんが、全員にフィーチャーが当たるようにしてくれたんです。
関谷 NEO期生加入以前の曲も多かったので、多めにパートをもらえました。
――練習は2回だけと聞いていますが、仕上がった自信はありますか。
菊地 今日の朝、早い人だと朝6時に入って練習したんです。正直、今日で完璧になったって感じです。
森田 さっき、間違えちゃった(苦笑)
朝日 今回、13人って新しい形だったから、全部が新フォーメーション。やったことのないパートもあったから、そこがけっこう難しかったです。
――新フォーメーション、気づいていないファンも多かったのでは。
酒井 そこはものにしていたということで、ありがとうございます。
全員 やったー!

――菊地さんはステージで「口パク」だと語っていました。
菊地 サビの部分は「みんなで協力して歌おうね」って言ってたんですが、それだと自分のソロのところで息が上がって歌えなくなってしまうので、ちょっと申し訳ないって思いつつ、抑えさせていただきました。
長野 ソロに向けてね!
――スマイルガーデンでは6曲パフォーマンスしました。この選曲はどんな基準だったのでしょうか。
朝日 メンバーみんなで「いっせーの!」で決めると難しいかなと思ったので、過去のTIFの映像を観たりしながら、この曲ならファンの方もコールしやすいかな、とかを考えて選びました。
菊地 選んだって、誰が?
朝日 あ、私が。
菊地 ちょっとー、言ってよ! なんでそれを内緒にしてたのよ。
朝日 うめこ(河村)はずっとTIFに出ていたので、うめこには聞きました。それでスタッフさんにいったんリストを提示して、最終的にこれで行こうという感じで。
酒井 ファンの方を重視した選曲ってことだよね。
朝日 そうですそうです! 私たちからしたらほかにも、カッコいい曲とか歌いたい曲はあったんですけど……。
河村 『MAMORE!!!』とかね。ステージの後でファンの方と触れ合う機会があったんですけど、セットリスト、めっちゃ喜んでました。
朝日 よかったー!
外岡 それは嬉しいよねえ。

――『百花繚乱アイドリング!!!』で始まり、『ガンバレ乙女(笑)』で終わるという黄金パターンでした。SNSでは『「職業:アイドル。」を聴きたかった』という声も見受けられました。
全員 あーっ!
朝日 『やらかいはぁと』も迷ったんですよ。
橘 メンバーで投票みたいのしたよね、どっちがいいかって。
倉田 一票くらいの差だった。
――そうやってセットリストも決まって6曲披露したわけですが、ボイストレーナーの遠藤さんから見て、メンバーさんの歌声はどうでしたか?
全員 聞きたい、聞きたい!
ミケーラ どう、先生!?
遠藤 頑張ったよねえ、みんな。なんか、気合いだけは伝わったんじゃないですかね。技術じゃないんだって。
長野 昔っから、気合いでしかやってないから(笑)
遠藤 想いだよ。パッションパッション!

――TIFはもともとアイドリング!!!をホストに始まったフェスで、今ではこんな大きなイベントになりました。今回のTIFはどんな風に映りましたか。
倉田 布が多いなって。アイドルさんたちの衣装の布が多くて、羨ましい(笑)
橘 ボリュームがスゴいよね!
倉田 当時はほんと、布1枚みたいな衣装が多かったから(苦笑)。ヘソ出しが当たり前で。

――それでは今回の総括をお願いします。発起人の朝日さんでしょうか。
朝日 ここはとんちゃん(外岡)に。
外岡 いやいやいや! 今回、(朝日)奈央が発起人となってこういう機会を作ってくれて、スタッフさんが大切な機会をくださって、ファンの方たちにも喜んでいただいたので、本当にみんなに感謝だなと思っています。
朝日 ほんと、それです!
――次に集まるとしたら何年後ですか?
酒井 この勢いだと、また5年後になるんじゃない?
遠藤 でもさ、あんまりやりすぎてもじゃない?
菊地 「よく復活するな」って思われても、ちょっとアレだから。
遠藤 じゃあ10年後か。
全員 えーっ!
朝日 踊れないです(笑)
――それでは5年後か10年後、楽しみにしています!
全員 ありがとうございます!
取材・撮影:カゲ
取材協力:熊谷美咲(日本大学)、石川桜子(早稲田大学)








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