【TIF2025】アイドルが本気で挑んだ大喜利バトルにファン爆笑!クロちゃんが「豆柴の大群」渾身のギャグを台無しに!? <写真30枚>
- プロジェクト事務局 Scketto
- 2 日前
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更新日:1 日前

ギラつく太陽のもとで楽しむ大喜利もまた、オツなものだったようだ。
東京・台場の「TOKYO IDOL FESTIVAL 2025 supported by にしたんクリニック」(以下、TIF2025)にて8月3日、ステージ企画の「アイドル天下一大喜利武道会〜TIF ROUND〜」が開催された。
この「アイドル天下一大喜利武道会」は、アイドルグループ「ラフ×ラフ」が主催する、アイドルによるガチなお笑いイベント。すでにラフ×ラフのYouTubeチャンネルでは10回以上開催されており、リアルイベントとしても2月と7月に開催。それぞれドラマチックレコードとラフ×ラフが優勝を飾っている。
そんな、ラフ×ラフ発の“アイドル×お笑いイベント”がTIFにも進出。今年新設された屋外ステージのTOROCCO PARKを舞台に、4組のアイドルがお笑いのセンスを激突させた。
【アイドル天下一大喜利武道会〜TIF ROUND〜】
◆出演アイドル(50音順)
かすみ草とステラ、#ババババンビ、豆柴の大群、ラフ×ラフ
◆MC:クロちゃん
◆審査員:佐久間宣行(テレビプロデューサー)


この大喜利武道会では通常、ラフ×ラフの公式おにいちゃんである東京ホテイソンのたけるがMCを務め、審査員は同じく東京ホテイソンのショーゴと、ラフ×ラフ総合プロデューサーも務める佐久間氏が担当。リアルイベントではさらに、芸人の赤嶺総理と放送作家の上田源嗣氏も審査員に加わる。
それが今回のTIF ROUNDでは、東京ホテイソンが地方営業で不在のため、MCはTIFでおなじみのクロちゃんが担当。審査員はなんと佐久間氏ひとりとなっており、クロちゃんから「逃げ道ないです」とイジられていた。

この日は好天に恵まれ、大型駐車場に設置されたTOROCCO PARKはまさに灼熱地獄。そんななか、歌唱パートもないイベントに多数の観客が詰めかけ、佐久間氏が「ここに来てる客もイカれてる」と良い意味で呆れると、ファンも声援で応えるというナイスなやり取りが交わされていた。
まずは4組の出演アイドルが自己紹介。ラフ×ラフのリーダー齋藤有紗が「私たちTIFのステージ、これが最後なので、大喜利締めということで」と自己紹介すると、クロちゃんは「待って待って、特殊すぎない?」とびっくり。齋藤は「そうなんです。特殊なグループなので」とこともなげに語り、「最後はやっぱ大喜利で、笑わせて終われたらいいなって思ってます」と、らしさを全開だ。


続く#ババババンビは岸みゆ、宇咲、神南りなの3人で登場。お笑い挑戦はほぼ初ながら、姉妹グループの「#2i2」がアイドル天下一大喜利武道会の第1回リアルイベントに出演しており、岸は「気合いで頑張ろうと思います」、宇咲は「大丈夫です」と自信を見せる。


かすみ草とステラは、YouTubeチャンネル版に登場経験があるものの、爪痕が残せなかったことから、今回のTIF版に懸ける気持ちは強い様子。出演メンバーは有岡ちひろ、高実心花、佐藤心遥の3人だ。


そして豆柴の大群からは、ハナエモンスターとアイカ・ザ・スパイの二人が登場。するとクロちゃんは「プロデューサーのクロちゃんの前で恥かかさないでね」と無駄なプレッシャーをかけてしまう。大喜利が初めてというハナエに対しては「お笑いとか好きで、ずっと観に行ったりしてるじゃんか」と追い打ちをかける始末だ。


そんなクロちゃんに、審査員の佐久間氏は「豆柴と絡む時だけ緊張してるよ。ちょっと大事だからって、緊張してんじゃねえよ!」とツッコみ。自身もプロデューサーを務めるラフ×ラフに点数を付けなければならない立場だからこその発言ゆえ、重みがあるというものだ。
【お題1「ペットボトルの水を爽やかに飲んで一言」】
10分にもわたった自己紹介パートが終わり、ついに本番の大喜利パートに突入。最初のお題は野外での大喜利ということで、「ペットボトルの水を爽やかに飲んだ後、いい感じの一言ください」というものだ。
ここで一番に手を挙げたのは、意外にもかすみ草とステラの佐藤心遥。お笑いは初めての様子だが、その実力は?
スタンドマイクの前に歩み出て、ペットボトルを手にした佐藤。するとクロちゃんがお題を言う前に水を飲んでしまい、佐久間氏から「減点ですよ」と注意を受けてしまうケアレスミスをしでかす。そんなトラブルが楽しめるもまた、このイベントの魅力かもしれない。
ここで佐藤は「虫歯にしみる!」と絶叫。佐久間氏が4点という低い点数を付けたのも納得の回答だが、クロちゃんの「屋外で(やっているので)受けるイメージないのよ。そこで一発目に行くってスゴい」というフォローに、佐久間氏も「エラい。ちゃんとそこは評価します」と応えていた。

二番手は#ババババンビの宇咲。その回答は「うぇーっ! 汗汁100%!」という、アイドルらしからぬエグさで勝負だ。これには佐久間氏も「最悪だけど、非常にいいですよ」「ちゃんと振り落ちがあった」と高評価で、6点を付ける。
ここで佐久間氏が「豆柴らしさがあったんじゃないですか」と失言し、すかさず宇咲が「#ババババンビです」と切り返すと、会場からは佐久間氏に対するブーイングが! なんとも珍しい光景もまた、TIF出張版ならではの出来事だろう。


続く三番手には豆柴の大群からハナエモンスターが立候補。するとクロちゃんが、「俺だけじゃないからね。藤井健太郎さん(※TBS『水曜日のダウンタウン』演出)も懸かってるから」と強烈なプレッシャーだ。
そんな余計なアドバイスにもめげず、ハナエは「え! うま。焼肉かと思ったわ」という、演技力満点の回答を繰り出し、佐久間氏もすかさず「面白い!」と好反応。クロちゃんも「やるな、お前」と素直に評価し、8点という高評価を得ていた。この点数にクロちゃんは「オレの娘なんですよ!」と上機嫌。ハナエも「藤井さん、聞いてるー!?」と喜びの絶叫だ。

ラストの四番手はラフ×ラフの齋藤有紗。アイドル好きのクロちゃんに、「全然ライブを観に来てくれないので、ラフ×ラフを今日で好きにさせたいと思います」と宣言だ。


その齋藤はペットボト3の水を美味しそうに飲み、「これ飲んだら痩せるって、ダレノガレ明美さんのインスタのストーリーに書いてあった!」と、なかなか際どい回答をドロップ。客席からも笑いが沸き起こり、大喜利として完成度の高さを見せつけることに。
佐久間氏の評価はトップタイの8点ながら、観客のほうも決してラフ×ラフびいきの採点ではないと納得だったことだろう。

ここで佐久間氏は、一発目にかすみ草とステラの付けた4点が低すぎたと謝罪し、二回目に関しては面白ければ10点以上を付けることもあると宣言。これで全4組に優勝の目が出てくることとなった。
【お題2「トロッコ上でのパフォーマンスから何かを叫ぶ」】
2つめのお題は「テンション上がって言っちゃった大喜利」というもの。これはTOROCCO PARK名物であるトロッコに乗って、移動しながら持ち曲をパフォーマンス。音が小さくなったところで何かを叫ぶという、なかなか高難易度な代物だ。
ちなみにこのトロッコ、クロちゃんいわく「なんと人力でやっています!」とのこと。炎天下のなか、1日に30回以上も手動で往復させるという重労働だ。そんなスタッフたちへのねぎらいも込めて、クロちゃんからは「その人たちのためにも笑ってくださいね」と、観客にも笑いでの協力を要請。こんな時、素直に協力するのがアイドルファンの習性だといえよう。

ここで最初に手を挙げたのはラフ×ラフの日比野芽奈。TIF2025のPR大使でグランプリに輝き、様々なステージにも出演するなど八面六臂の活躍を見せる“めーな”は果たして、どんな大喜利を見せてくれるのか。

一人でトロッコに乗った日比野が歌うのは、R-1グランプリ王者の友田オレが作詞したことも話題の新曲『夏の覚悟を今決めろ!』。ピカピカの笑顔で歌い、ファンに「ありがとー!」とアピールしていた日比野だが、曲が止まると急に怖い顔つきになり、トロッコを押しているスタッフに「はい、はったーらけ! はったーらけ!」と、重労働を指図だ。
この明と暗の落差に佐久間氏が「北斗の拳の世界」とツッコめば、クロちゃんも「サウザーとか」と反応。40代超の男性ファンが大笑いするなか、若い女性ファンがポカンとしていたのが面白い光景だった。佐久間氏の採点も8点と高得点。これはラフ×ラフが大きくリードか?

二番手は、一回戦で4点の低得点に終わったかすみ草とステラ。今度は3人いっぺんにトロッコに乗っての勝負だ。歌うのは新曲の『夏のシオリ』。夏らしさあふれるさわやかな曲中に、メンバーの高実心花がいきなり「ハイハイハイハイ!」と連呼を始める。これはいったい!?
すると音が小さくなったタイミングで「レッツゴー、日体大! 日体大!日体大!ニッタイダイ!」という、まさかすぎる日体大コールがさく裂。ちなみにメンバーに日体大出身者はいないというのだから、大喜利ならではの珍回答だと言えるだろう。
そのインパクトや大きく、佐久間氏も通常の8点に加えて、一回戦での点数補正を加えて11点の超高得点で評価。まさか、かすみ草とステラから『日体大』という単語が出てくるとは思わなかったという佐久間氏に対し、佐藤は「殻を破ろうと思いました」と会心の笑顔を見せる。
ちなみにファンが受けたインパクトも凄まじかったようで、SNSには「かすみ草とステラとは真逆の単語」といった反応が続出していた。

三番手には岸みゆが「はーーーい!」と大声で立候補した#ババババンビが登場。ここも3人でトロッコに乗り、共同作業をしたいということで3人全員がマイクを手に持ってのパフォーマンスだ。5月に配信を開始したばかりの『返品不能LOVE』で会場を盛り上げる。
歌い終わって音が小さくなると、岸は「みんな~! バンビちゃんのこと、好きな人~! はーい!」と通常の呼びかけ。続けて「規制退場に従って、お進みくださ~い。バイバーイ!」と、大喜利だと分かっているのかどうかが微妙な回答を繰り出す。

これには佐久間氏もクロちゃんも「なるほどなるほど」と、反応に困った様子。それでも佐久間氏の採点は6点とまあまあで、しかも岸から「さっきグループ名を間違ったから」と指摘されると、欽ちゃんスタイルとして1点追加の7点という評価になった。
最後の4番手は、1回戦で高得点をゲットしていた豆柴の大群。ここが事実上の決勝戦だろうか。プロデューサーのクロちゃんも期待を込めた笑顔で「頼んだシンよ♪」と、圧をかける。
曲は1stシングルの『りスタート』を投下。あえて初心に帰るという意気込みだろうか。すると音が小さくなったタイミングでアイカが「クロちゃ~ん! クロちゃんに毎月プロデューサー代、払ってまーす! このサブスクプロデューサーがぁ!」というクレームを付ける。
この回答にクロちゃんが「サブスクプロデューサーなんですかぁ?」と苦笑いすると、佐久間氏がすかさず「クロちゃんの返事まで込みですよ、これは」と追い打ち。メンバーとプロデューサーの信頼関係が問われる場面となった。
そこはプロの芸人ならではの回答が飛び出すであろうと、会場の期待感が高まるなか、クロちゃんは「そんな大したものもらってねえよ! 全然もらってねえよ!」とガッカリの回答。これには佐久間氏も6点と、辛めの点数を付けざるを得なかったようだ。
ここでアイカから「クロちゃーん!(怒)」という怨嗟の声が上がったのも当然だろう。怒り心頭のハナエが「黙れよ! 帰れ!」との罵声を投げかけると、クロちゃんは「仕事終わったら帰るよ」とガッカリな回答。クロちゃんいわく、もう少し待っていたらアイカが「口臭いよ、と言ってくれたはず」とのことだったが、残念ながらサブスクプロデューサーの出来栄えはイマイチだった。



【採点結果】
1位 16pt ラフ×ラフ
2位 15pt かすみ草とステラ
3位 14pt 豆柴の大群
4位 13pt #ババババンビ
2位に食い込んだかすみ草とステラはさっそく、佐藤が観客を「日体大!日体大!ニッタイダーイ!」コールで煽る。この日、多くのファンがかすみ草とステラの名前を覚えて帰ったことは確実だろう。佐久間氏も「ひとつのネタだけだったら優勝」と高評価だった。
3位に終わった豆柴の大群は「クロちゃんのせいですよね?」とプロデューサーに責任転嫁しようとするも、佐久間氏から「クロちゃんに投げかけるような保険を掛けたのがマイナス」と真っ当なダメ出しを食らうことに。次の機会にぜひ活かしたいところだろう。
4位の#ババババンビは、2回とも中庸な点数に終わったのが敗因に。次回の出演があればぜひ、爆発力に期待したいところだ。
1位となって面目を保ったラフ×ラフは、齋藤が「本当にいい気持ちで帰れます」とニッコリ。さらには「TIFで恒例化していきたい。いずれかはメインステージでやりましょう」と意気込んだ。

これには佐久間氏も「違う違う、歌で行けよ! 大喜利はここでいいから」と焦った様子。やはりラフ×ラフにはアイドルとしての実力で、メインステージ出演を果たしてほしいところだろう。

ともあれ、実験的な企画と思われた今回の「アイドル天下一大喜利武道会〜TIF ROUND〜」だったが、会場は満員となり、トロッコもしっかりと活用するなど見どころの多いステージとなっていた。ぜひ来年のTIF2026ではさらにパワーアップしたステージに期待したい。
取材:石川桜子(早稲田大学)
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