大賞は太田プロの『星の四谷三丁目シアター』に!「ショードラアワード2025」②
- プロジェクト事務局 Scketto
- 4月21日
- 読了時間: 11分
更新日:4月23日

2025年4月16日、都内で「マイナビショードラアワード2025」が開催された。
リポート2本目はショードラ愛溢れる授賞式の受賞者、ノミネート紹介を、リポーターは酒井智望(法政大学・左)、半田莉里花(立教大学・右)が担当しました。

【受賞者・ノミネート紹介】
【大賞】
大賞にノミネートされたのは「FYSS」「#エモハルドラマ」「オトナのお悩み保健室」「ガムシャラ倶楽部」「【ターキーレック】」「ハル学園」「BLACK SAUCE FILM / ブラックソースフィルム」「星の四谷三丁目シアター」「ミッドナイトチケット」の9作品。

発表・プレゼンターは松本まりかさんが担当。「クリエイターさんたちは、愛と感謝を心に秘めて作られているんだと思いました。それを公の場で伝えることができる、とてもすばらしいアワードだと感じます」。「誰もが簡単にチャレンジできます。ぜひ皆さんの表現をどんどんショードラで見せてください。楽しみにしていますし、私自身もまた挑戦したいと思います」と感想を述べた。

受賞したのは「星の四谷三丁目シアター」。
ドラマの撮影現場に居合わせたカップルと、撮影スタッフのやりとりをテンポよく仕上げた作品だ。監督を務める谷口恒平さんは制作のきっかけとして「もともと、太田プロダクションのマネージャーから『縦型ショートドラマに挑戦しませんか?』とお声がけいただいて」と述べ、「おもしろいものを作りたいという熱意を持っている皆さんが、汗をかいて作っているんだなと、ノミネート作品を見て思いました。ショートドラマが1つの文化として続いていけばいいなと願っています。そのためにも、このすばらしい賞がいつまでも続けばいいなと思います」とコメントした。

星の四谷三丁目シアターには賞金の他、地上波ドラマの制作権が授与された。プレゼンターは朝日放送テレビ 総合編成局⾧ 飯田新氏が担当した。
【マイナビ賞】
マイナビ賞にノミネートされたのは「SHORT LAUNDRY」「毎日はにかむ僕たちは。」「miki_itou」の3作品。

受賞したのは「毎日はにかむ僕たちは。」この作品は新しく父親となる男性と高校生の娘がひとつの家族になろうと奮闘する物語。

受賞したの毎日はにかむ僕たちは。の鎌田あゆ(左)さんは「『まいはに』は、私にとって大切な場所であることを忘れずに活動していきたいです。改めて、この作品を撮った日、香盤に名前があった方々、手助けしてくださった方々、見てくださっている方々、盛り上げようとしてくれている方々、すべての方に感謝と敬意が伝わるよう願っています」と感謝を述べた。豊田ルナ(右)さんは「去年は、バズり賞を受賞させていただきました。2年連続で舞台に立てることをうれしく思います。結果が表れてうれしいです。ショートドラマの枠を超えて未来に貢献できたらと思っているので、今後ともご尽力のほどよろしくお願いいたします」と頭を下げた。

発表・プレゼンターは株式会社マイナビ社⾧室 コーポレートコミュニケーション統括部 統括部⾧の柏木直之氏が担当した
【出演者賞】
出演者賞にノミネートされたのは「Coyane’s World」より三宅朱莉さん、「たかみちホラー」よりショウゴさん、「ただつわたなべ」より花柳のぞみさん、「パンダフィルム」より佐藤竜さん、「星の四谷三丁目シアター」より水島麻理奈さんの5名。発表・プレゼンターは朝日放送テレビ 総合編成局⾧ 飯田新氏が担当した。

受賞したのはノミネート者全員。会場もびっくりの展開となったが、飯田氏は「ショートドラマは開始3秒が大事で、最後まで見ていただかないといけない。魅力的なキャラクターによって3秒で視聴者の心を掴んだところ、そして演技力をしっかり兼ね備えていた」と全員受賞の理由を説明した。

受賞した佐藤さんは「ショートドラマがますます発展することで、私のような人間がこういう場に立てるのかなと思います」と述べ、ショウゴさんは「見ている皆さんにエンターテインメントを届けられるように頑張ります!」と力強く述べた。水島さんは「賞を獲るのは初めてなので、ドキドキしました。いただけて本当にうれしいです」と喜びを見せ、三宅さんは「2度もこの場所に来れると思っていなくて、本当に胸がいっぱいです。作品に携わってくれた方々、皆さんで取れた賞だと思います。ありがとうと伝えたいです!」と率直な気持ちを述べた。また花柳さんは欠席のため、代理の出席者が花柳さんが多分言うであろう言葉を述べますといい、「『うれしいです』と言ってます。ありがとうございました」とコメント、報道陣を笑わせた。
【クリエイター賞】
クリエイター賞にノミネートされたのは「大阪の棒人間鈴木」「多分こんな感じドラマ」「テラ・インコグニタ/TerraIncognita」「ボーカルスクールVOAT」「ポッピンスタジオ」「毎日はにかむ僕たちは。」「馬込荘」「笑うポーカーフェイス」の8作品。

受賞したのは「大阪の棒人間鈴木」「多分こんな感じドラマ」「『毎日はにかむ僕たちは。』の大内唯さん」の3作品。
「大阪の棒人間鈴木」は彼女と別れて落ち込んでいる様子を再現してみたという作品で、劇中のほとんどが無音(心の声)で役者の表情だけで再現されている。「多分こんな感じドラマ」は彼氏の友達と浮気をするという物語。

『毎日はにかむ僕たちは。』の大内唯さんは昨年、大賞を受賞しており2年連続での受賞となった。有名人との交際が友達の裏切りによりバレて炎上。世間の人々からの目を、スマホを銃口に見立てて表現した。

大内さんは「自分の名前が(スクリーンに)大きく出る形で発表していただきとても嬉しいです。」と述べた。またこの作品は、新しく入社したえいじくんが書きおろし、自身は監督を務めたと明かし、「新しい風が入ってきたことで新しいクリエイティブが生まれたということを実感した」と述べた。
【マテリアルショートドラマPR賞】
マテリアルショートドラマPR賞にノミネートされたのは「【キッズアイ】」「グッとSubtitLe」「モブヨンドラマ【mov404】」の3作品。

発表・プレゼンターは株式会社マテリアル 取締役 兼 Executive Storyteller(エグゼクティブストーリーテラー)の関航氏が担当した。関さんは「ショートドラマを活用し、企業やブランドの魅力を好感的に伝える観点で、可能性感じた作品をノミネートさせていただきました」と挨拶した。

受賞したのは「グッとSubtitLe」。街中で偶然出会った女性の描く絵に感動した企業のスタッフが、女性をアルバイトとして採用するという作品だ。グッとSubtitLeさんは、「実在の会社をモデルにしており、その会社のスタッフも出演しています。会社に入った女の子がどう人生を変えていくか。協力していただいた役者さんや会社さん、皆さまに協力していただけて制作することができました。ありがとうございました」と感謝を述べた。
【ABEMA賞】
ABEMA賞にノミネートされたのは「FYSS」「柄シャツ男リターンズ」「Coyane’s World」の3作品。

発表・プレゼンターはAbemaTV 総合編成本部ドラマ制作局局⾧の川島彩乃さんが担当した。

受賞したのは「Coyane’s World 」。高校生の男女の青春を描いた作品だ。「縦型ならではの工夫がすばらしく、瑞々しい映像が印象的でした。ABEMAの若い視聴者の皆様に向けて、一緒に新しい作品をご一緒したいと思い選びました」と評された。

メインキャストの三宅朱莉さんは「すてきな賞をいただけて、この場に参加できてうれしく思います。みんなでこの賞を獲れてよかったと思います。本当にありがとうございました」と緊張しながらも喜びをみせた。
【新人賞】
新人賞にノミネートされたのは「STU48」「今野雅夫Masao KONNO」「ただつわたなべ」「双葉タクシー ショートドラマ」の4作品。

発表・プレゼンターは阿部なつきさんが担当した。

1作品目はSTU48が受賞。
現役アイドルの楽屋トークをAIが買い取るという内容の作品だ。STU48は瀬戸内を中心に活動しているアイドルグループ。出演している2.5期生の久留島優果さんは「いつも見る側だったので、携わらせていただいて本当にうれしかったです」と述べた。

このドラマが初めてのお芝居だったという久留島優果。劇中の衣装で登場した。

2作品目は双葉タクシーショートドラマが受賞。福岡の方言を自虐しながら、タクシー運転手と乗客の会話を描くコミカルでハートフルな作品だ。スピーチでは演技なのか緊張なのか分からない絶妙な立ち姿で報道陣を和ませながら、「(普段は)タクシー会社ですが、ノミネートとしていただくとは本当にうれしいです。感謝の気持ちでいっぱいです」と述べ、「福岡にいるたくさんの役者さんにご協力いただきました。その人たちの力あっての賞だと思います。本当におめでとうございます!」と感謝をあらわにした。

受賞者、ゲスト、MCでの記念撮影
【囲み取材】

水島は「大賞を獲らせていただいた作品は、寝て起きたらバズっていたので、全然実感がないままショートドラマを撮り続けていました。なので、このような素晴らしい賞をいただけてうれしいです。これからも頑張ります」と意気込んでいた。さらに一緒に代表者質問に参加した俳優陣との共演を「ぜひご一緒したい」ときらきらした笑顔を見せていた。水島は、元々松本のファンだそうで「この賞にノミネートされたときから『本物に会えるかもしれない!』と思い、歩みを進めてきました」と語った。

6月にショートドラマに出演予定の高嶋は「縦型の見たことないような絵と、短い時間にすべてが盛り込まれて完結していることに驚いている。そこに入れていただけると思うと、ワクワクすると同時に、もっといろいろなショードラを見て研究して、自分の中でどういう表現方法があっているのか、作品ごとに監督さんと話したりしながら見極めていきたい」と意欲を見せた。「お金をいただきますから、最も適したお芝居をしたいと思います。単純に出たいって想いももちろんありますが、ショードラという絵や時間にあった芝居をどうやったらできるのか考えている最中です。ですから、チャレンジであり嬉しさもありますが、正直なところちょっと怖さもあります」と胸中を打ち明けていた。

『この顔であってる?』の主演・松本は、改めて振り返ると「中々なお題をいただいたなと。自分の深部までえぐらないといけなかった」と語った。「マネージャーさんは、ずっと関わっているのに、唯一ドラマのクレジットにのらない職業です。マネージャーという職業にスポットライトが当たることがとても嬉しい。マネージャーがいなかったら私の仕事は成り立っていないです」と感謝した。「半世紀の想いをのせて演じたので、ぜひ見ていただきたいなって思います」とアピールした。

ショートドラマ『沼らせ女の鉄の掟』にて、沼野愛を演じている阿部は「これからも(演技を)追求して、ショードラを盛り上げていきます」と闘志を燃やした。「沼野愛シーズン3、ぜひやらせてください!」と意欲を見せていた。
【懇談会】

マイナビ賞を受賞した「毎日はにかむ僕たちは。」の豊田ルナさんは「去年に引き続きこのような場所で一緒にショートドラマを盛り上げている仲間の皆さんとれて嬉しく思っております。」と感謝の気持ちを述べた。続く鎌田あゆさんは「私たちの動画は3分間なんですが、それがこれからも皆さんの毎日をほんの少しでも照らせばいいなと思ってこれからも活動に励みます」と意欲を見せた。

【協賛ブース紹介】

アーティストへの応援発信プラットフォーム「CheerSPOT™(チアスポット)」を運営する、株式会社INFORICHのブースを体験した。近年、推し活が若者層中心に広がっている。そこで新たなカルチャーとしてファン自らが“推し”のために広告を出稿する「応援広告」が注目されている

「ChargeSPOT」は国内だけでも47,000カ所以上の設置場所があり、使用できる素材は、すべてアーティストの事務所が公認したものなので安心して広告を出すことができる。「CheerSPOT」は、個人が気軽に広告を購入し、アーティストへの応援メッセージを掲出することができる。CheerSPOTアプリから応援したいアーティストを選択し、メッセージを表示したい場所や日時を選ぶ。その後、アーティストの写真素材を選んでデザインを決め、購入する。この一連の流れで誰もがサイネージを使って、推し活ができる。420円からアーティストの応援広告を出せるので学生も気軽に使用することができることが魅力の一つだ。

『マイナビショードラアワード2025』特設ページ
◇Instagram:https://www.instagram.com/showdrama_24/

1本目:プレゼンター紹介:https://www.scketto.com/news/202504022
【感想】

賞を取った作品を拝見してみて、とても面白くて、続きが気になってしまいました!出演者さんの話にもあったように2~3分に収めるドラマを作るにはたくさんの工夫がされていて、その中でできた作品は本当に内容が濃くて素晴らしいと思いました。また、体験ブースでは、デジタルサイネージを使った推し活の広がりを実感しました。私たち学生でも気軽に安心して推し活できる環境があることがとても嬉しく思いました。皆さんもぜひ応援広告を出して推し活してみてください!!(酒井智望)

受賞された方々、関係者の皆様本当におめでとうございます!どの作品もとても面白く、短い時間内に内容をまとめ尚且、続きが気になるような展開に持っていくショートドラマのすごさを実感いたしました。私自身、これからショートドラマを沢山見ていきたいですし、友人などとも気軽に楽しめるコンテンツだと思いました。また、ChargeSPOTさんに声を掛けていただき、デジタルサイネージを用いた応援広告について知ることができました。直接コンサートやイベントに行かなくても気軽に推し活ができることや、広告に使用される写真はChargeSPOTさんが管理していることなどを説明していただき、アイドルとファンの双方が安心できる画期的なサービスだと感じました。是非利用してみてください!!(半田莉里花)
取材・文:酒井智望(法政大学)、半田莉里花(立教大学)
撮影:仲西一成(Scketto)、公式写真提供
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