【Sophian’s Contest 2025】ファイナル目前!ファイナリスト5名にインタビュー。上智大学にて11月3日披露。
- プロジェクト事務局 Scketto
- 10月30日
- 読了時間: 30分

上智大学では、長年続いていた「ミス・ミスターソフィアコンテスト」を廃止し、2020年度より「男性らしさ・女性らしさ」という性の画一性的な価値観を取り払った「開かれたコンテストを目指して「Sophian’s Contest」が行われています。
今回は2025年度のファイナリスト5名(石倉優美、淵之上柚花、清水結愛、藤渡まりあ、クアラルンプール・とき子 )に、学生生活やコンテストについてインタビューを行いました。
11月3日(月)の本番に向けてラストスパートをかけている5名の今の想いがたくさん詰まった素敵な内容になっています。
<<目次>>
No.1:石倉優美
【完璧なフリはもう終わり。ありのままの自分に挑戦!】
No.2:淵之上柚花
【私だからこそ伝えられる、自分らしく挑戦し続けることの大切さ】
No.3:清水結愛
【言葉は人を繋いでいく。私が紡ぐ言葉でその温かさを伝えたい!】
No,4:藤渡まりあ
【私にとってこのステージは“自分自身を信じる挑戦の場”!】
No.5:クアラルンプール・とき子
【史上初!ドラァグクイーンのファイナリストとして「当たり前」を問い直す挑戦】

【Sophian’s Contest 2025 ファイナル】
11月3日(月)上智大学内にて行われます。Live Pocketにて当日の入場チケットを配布しています。(入場無料)
No.1【完璧なフリはもう終わり。ありのままの自分に挑戦!】

石倉優美(いしくら ゆみ)
経済学部 経営学科 2年
<<学生生活について>>
ーー普段はどんな事を勉強していますか?
経営についての授業がメインなので、主にマーケティングについて学んだりとか、あとは簿記の資格のために勉強をしたりしています。また、上智といえば英語というイメージもあるので、英語の授業も自主的に履修しています。
ーー英語というと、留学にも挑戦されていましたが、留学を決めたきっかけや留学を通して感じたことを教えてください。
交換留学もしてみたいなと思ったのですが、期間がどうしても長すぎたので、だったら一ヶ月の大学が開いている短期プログラムで語学研修に行ってみようと思ったのがきっかけです。現地に行くと、やはり海外の土地で生活するのは結構難しいなと思うところが多々ありました。学生寮に入っていたのですが、必要なものを買い集めることや、カナダの文化に慣れるのが、やはり日本と異なる部分が多かったので適応するには大変な部分が多いなと思いました。
ーーカナダでの一番の思い出は?
いろいろありますが、やっぱりご飯が美味しかったです!スイーツ系も美味しかったですね。あとは、午後になるとアクティビティとして現地の大学生が色んな所に連れていってくれるんですけど、みんなでビアガーデンまで歩いて行って、夜は楽しくおしゃべりしながらお酒を飲みながら過ごしたのが思い出です!

<<コンテストについて>>
ーーソフィアンズコンテスト出場を決めた思いやきっかけを教えてください
私はこれまで生きてきて、プライドがめちゃめちゃ高いので、そのせいで「失敗したらどうしよう」とか自分のことをすごく気にしてしまっていたんです。でも、このまま進んでいったらもうダメな人間のままかなっていう思いがあったので、その完璧なフリを卒業して、自分らしくありのままの姿で生きて行きたいという決意をしました。その決意を舞台で表明するという形にしたいと思って、出場することを決めました。
また、昨年は社会貢献がテーマでしたが、今年は「挑戦」がメインテーマだったので、それだったら自分も出場できるかなと思ったことも一つの理由です。
ーーコンテストを通してどんな自分になりたいですか?また、周りに何を伝えたいですか?
「何かやってみたい!」とか、色々なことを考える人もいると思います。でも、自分も含めてそうなんですが、やってみたいと思っても「結局ダメだよなあ」ってと思ってすぐに諦めるのではなく、ちゃんと「やる」って決めて「自分はできる」って信じていくことによって、自分らしさを持ちながら成功できるんだよっていう姿をお伝えしたいなと思っています。

ーーSNSの発信も頑張っていらっしゃいますが、投稿するうえで得に意識しているポイントがあれば教えてください。
私は動画編集とかを一切したことなかったんです。ですが初めてVlog形式みたいなものを作ってみて「いかに『自分』というものを伝えるか」ということに重きを置いて、言葉選びや動画のチョイス、効果音の入れるタイミングなどにも結構こだわって作っていたので、その辺りに注目して見ていただけたらいいなと思います!
ーーSNSでは「自身の魅力と上智大学の魅力」を発信されていますが、上智大学の好きなところはどこですか?
やはり自由な感じですかね。他の大学に比べていろんな学生がいるなと思っていて、それこそ留学生が多いというのもあると思うんですけど。言葉にするのがすごく難しいんですけど、いろんなバックグラウンドを持つ人たちがいるからこそ、いろんなものを受け入れてもらえるっていう校風があるのかなと思います。
ーーBAR-Ao CAFEでのコラボドリンクの販売はどうでしたか?
楽しかったですね。カクテルを作ったことがなかったので、人生で初めての経験でした。自分でどういう味にしようか、何種類も試作して、ほかの候補者の方と一緒に「こっちのほうがいいんじゃないか」「あっちのほうが美味しいんじゃないか」とか言いながら作っていったというのもあるので、それも1つの思い出になったなと思っています
カクテルの混ぜ方も、バーテンダーの混ぜ方というものがあったみたいで、それが意外と難しかったです。作ったものは、お客さんとしてきてくれた方が「美味しい」って言ってすごく喜んでくれたので、とても嬉しかったです!

ーーコンテストファイナルで「ここに注目してほしい」という部分は?
人生で初めてマジックに挑戦してみたんです。手品って、タネを隠すのが正解だと思うんですけど、でも不完全さを見せてもいいんだよみたいな、自分の成長のような姿をお伝えできたらいいかなと思っています。
また、私のSNSを見るだけだと、海外に行ったり楽しいことをいっぱいしたり、キラキラ女子大生風の投稿ばかりなので、それで「ありのまま」って言われてもよくわからないってなる人もいると思うんです。でも、SNSのキラキラした部分と、当日の自己PRとのちょっとしたギャップみたいなものを楽しんでいただけたらなと思っています!
ーー現時点での将来の理想像は?
まだそんなに考えが固まってはいないんですけど、大学生の間にこのようなSNS活動を続けて頑張っていきたいです。他には、ずっと憧れて目指しているレースクイーンやラウンドガールなど、そのような世界でも活躍できたらいいなと思っています。
ーーコンテストファイナルを目前にして今の気持ちはいかがですか?
本当に結構直前までずっとバタバタしていて、どういうふうに発表するかもなかなか決まらなくて、結構気持ちのアップダウンが激しいです。それでも、ずっと人前でダサい姿を見せないようにと思って必死で生きて来ましたが、今はもうありのままの自分をしっかり見せていく覚悟です。完璧なフリをしたがる方もいると思いますが、そういうすべての人に勇気を与えられたらいいなと思っています!
ーー趣味が「スピ活」と拝見しましたが、本番前にパワースポットに行ったり願掛けをしたりするのですか?
前日に神社に行って、必死に拝んでこようと思っています!祈祷もしてもらおうと思っているんです。
ーー最後に意気込みを!
今までこのようなコンテストに出たこともないですし、いろいろ初めての挑戦なんですけど、当日までできる限りのことをやってみなさんの前に、あの舞台に立ちたいと思っているので、ぜひ最後まで応援お願いします!

No.2【私だからこそ伝えられる、自分らしく挑戦し続けることの大切さ】

淵之上柚花(ふちのうえ ゆずか)
国際教養学部 国際教養学科 3年
<<学生生活について>>
ーー普段はどんなことを勉強されていますか?
国際教養学部の中で私はPhilosophy religionを専攻して、主に哲学を学んでいます。
ーー哲学を専攻にするきっかけなどはありましたか?
入学した当初はビジネスに興味があったのですが、学部の専攻以外の授業を履修したときに素敵な教授と出会ったんです。その教授がメインで教えている分野が哲学だったので、「これは哲学を専攻するしかない!」と思って選びました。
ーー難民支援のボランティアや学生職員など、様々な活動をされている淵之上さんですが、普段はどのような学生生活を送られているのですか?
ボランティアや学生職員のアルバイトなど、すべて学内で完結することが多いので、本当に毎日学校にいます。授業を受けて、お昼の時間や放課後にボランティア活動があって、その後や空きコマでアルバイトとして学生職員をするという生活をしているので、だれよりも大学にいる自信があります!
・それだけ大学にいる淵之上さんだからこそ感じる上智大学の魅力や好きなところはありますか?
やはり色々なことに挑戦できる環境というところですかね。あとは自分の学部が特にそうですが、ダイバーシティを推進しているので、日本の大学だけれど海外と同じ経験をすることができる大学だという部分はすごく魅力的だなと思います。
ーー元々目指していたバレリーナの夢を諦めて日本の大学に入学するという大きな決断をされたとのことですが、決断するきっかけになった出来事は何ですか?
一番は怪我や精神面、それに加えて親の帰国が早まってしまったことです。アメリカの大学に入学するために必要な単位数があるのですが1年間卒業が早くなったことで要件を満たせなかったんです。こうした色々なことが一気に重なってしまって、じゃあ帰国しようかなって。その時は日本の大学への進学はあまり考えていなかったのですが、親にこういう大学もあるよと勧めてもらって今ここにいるという感じです。

<<コンテストについて>>
ーー今年度のソフィアンズコンテストの出場を決めたきっかけや思いを教えてください
私自身も一度諦めたものがあるからこそ、大学に入ってからは様々なことに挑戦して悔いのない学生生活にしたいんです。様々なことに挑戦したい理由は、今までバレエ一本で生きてきて、周りの世界を広く知らずにここまで来てしまったいう思いが強いからです。せっかくバレエとは違う世界に来たからこそ、挑戦してみて、そこから自分が本当に楽しいと思えるものを探したり、自分の人生の幅を広げたりするためにも、今回のコンテストに挑戦してみようかなと思いました。
ーーコンテストファイナルに向けて今までいろいろな活動をされてきたと思いますが、今振り返ってみてこの期間はどうでしたか?
このコンテスト期間で一番感じたのは、自分はすごく周りの人に恵まれているということです。SNS発信やイベントも含めこのような活動が人生で初めてなので、何も分からない状況だった時に、家族はもちろん、周りの友達やいろんな人が支えてくださったんです。それに加えて学校でも同じ学部の人や友達が「いつも応援してるよ」とか「SNSすごく楽しみにしてるよ」とか、声をかけてくれるんです。みんな温かくて「ここまでしてくれるなんて!」と思う機会が本当に多くて。一番今感じることは周りの人の温かさですね。
ーーBAR-Ao CAFEでのコラボドリンクの販売はどうでしたか?
楽しかったです!これも初めての経験で、まさか自分のオリジナルカクテルを作ることができるとは思っていなかったので、ビックリしました。同時に、このコラボでも友達や普段から応援してくださる方々が直接「応援してるよ」と言いに来てくれたので、すごく楽しい思い出として残っています。
ーーSNS投稿も頑張っていらっしゃいますが、投稿する際に意識していることやコンセプトなどこだわりがあれば教えてください。
「自分が楽しんでできているか」ということを軸にしているんです。このコンテストに出場しているからこそ、変に自分自身を作ったり隠したりせずに「ありのままの今の自分」を見せるスタイルできたらなと思っています。
ーーファイナルの舞台でバレエを披露されるとお聞きしましたが、自己PRの時間で特に注目してほしいボイントはありますか?
2年ぶりに舞台の上で踊るバレエには注目していただきたいです。まだ自信をもって見せられるか分からないので少し恥ずかしいですが、自分なりに精一杯頑張ろうと思います!

ーーこのコンテストを通してどんな自分になりたい、これを周りに感じ取ってもらいたいなどの想いはありますか?
やはり、挑戦することの大切さは皆さんにお伝えしたいなと思っています。自分が挑戦を諦めたことに対する後悔がすごく大きいんです。なので、自分の人生を広げて、年をとって振り返った時に自分がやってきた選択や経験を誇れるような自分になりたいと思っています。だからこそ挑戦することの大切さを皆さんに伝えしたいと思っています。
ーーコンテストファイナルを目前にして、今の思いはいかがですか?
繰り返しになりますが、この半年間本当に多くの人に支えられてここまで来ることができたので、その人たちに恩返しをするつもりでファイナルの舞台に立ちたいという思いです。ファイナリストの方が全員素敵な人たちで、リハーサルや撮影で集まるのが楽しいですし会うたびにみんなから元気をもらっているんです。なので、このファイナルのステージが終わると同時にソフィアンズコンテストの活動が終わってしまうことが、少し寂しいなという気持ちもあります。
ーー現時点での将来の夢や理想像はありますか?
自分はまだ、将来こうなりたいという夢がなくて。明確な夢がないからこそ、いま出来る全ての事にとにかく挑戦してみたいという思いが強いんです。今は自分の理想像や夢を見つける途中の、「自分探しの旅の期間」みたいな感じですね。
ーー最後に意気込みを!
最後まで自分らしく頑張ろうと思います!

No.3【言葉は人を繋いでいく。私が紡ぐ言葉でその温かさを伝えたい!】

清水結愛(しみず ゆあ)
法学部 法律学科 2年
<<学生生活について>>
・普段はどんなことを勉強されていますか?
必修である憲法と債権法を学んでいます。また、個人的に関心のある刑法に関する講義も主体的に履修して学んでいるところです。
ーー元々法律に興味があったのですか?
始めは犯罪者が社会復帰する時の仕組みや、罪を犯すに至るまでの心理に興味があったんです。心理学や犯罪心理学を学ぶか迷ったんですけど、まずは社会が何を「悪」としているのかという基礎も学びたいなと思って、法律を学ぶことを決めました。
ーー勉強面以外ではどのような学生生活を送っていますか?
普段はバイトをしたり、友達とご飯を食べにいったりしています。半年ほど前に車の免許を取得したので、友達とレンタカーを借りてドライブに行くこともあります。マニュアルの免許を取った理由は、サーキットのイベントの司会をさせていただいたときに実際にレースを見て、自分で車を動かす楽しさを知りたいなと思ったからです。サークルは、コンテストや自分のやりたいことに時間を使うために少し前に辞めてしまいました。
ーーInstagramではダンス動画を掲載されていますが、普段からよくダンスをされているのですか?
もともとダンスサークルに所属していたので、ステージがあるときには課題曲を練習したり、個人的に友達とスタジオを借りて踊ったりもしています。

ーー今年度のソフィアンズコンテストに出場を決めたきっかけや思いについて教えてください
大学生活の中で友達と関わったり、初めてアルバイトを始めたりしたことを通じて「人と関わるってすごく楽しい」ということを改めて感じたんです。それに加えて、自分で何かを表現することや、言葉や思いを届けるという新しい挑戦をしてみたいと思い、コンテストに応募しました。普段の自分では、一人で経験できないようなチャンスがあるのかもしれないと思い、大きな一歩を踏み出してみました。
ーーSNSの発信も頑張っていらっしゃいますが、投稿するうえで得に意識しているポイントや伝えたいコンセプトなどについて教えてください。
私はこのコンテストで「言葉と人との繋がり」をテーマにしているので、そのテーマに関連した投稿をしています。また、普段応援してくださっている方々にその画面越しではありますが、少しでも普段の感謝や私の思いを伝えることは意識しています。
ーーライブ配信イベントのために1週間だけ一人暮らしをされていましたよね?
一人暮らしは初めての経験でしたが、意外と楽しかったです。それより、一週間毎日ライブ配信することも初めての挑戦だったので、楽しい部分もありましたが結構大変でした。自分のことを画面に向かって一人だけの空間で喋るということに慣れなくて。でもこの配信で初めて見てくださって応援してくださるようになった方がいらっしゃったり、ここから新しい関わりを持てたりということもあって、最後はすごく楽しみながらできたので、いい思い出になりました。
ーーライブ配信だったり、SNSでの発信だったり、ここまでいろいろな活動をされてきたと思いますが、今振り返ってみてどうですか?
今振り返ると、正直想像していたよりも大変でした。「自分を発信する」という経験が今まで本当になかったので、実際にやってみると意外と自分を表現するって難しいなと思いました。見ず知らずの学生が出ても応援してくださる方がついてくれたことや、先日のコラボカフェイベントに来てお話ししてくださった方もたくさんいたことで、「私を応援してくださる方が本当にいるんだな」と感じて、大学生活の中ですごく良い経験になったなと思います。
ーーBAR-Ao CAFEとのコラボイベントではオリジナルドリンクを販売されていましたが、いかがでしたか?
アルバイトの経験でドリンクを作ることや接客自体は慣れていたのですが、自分でドリンクの味を考えて作るという経験は初めてで、すごく楽しかったです!お店にあるリキュールを全て出していただいて、「これとこれを組み合わせたら美味しいんじゃないか」と考えながら7、8杯ほど試作して、大満足の味を作らせていただきました!

ーーここまでの活動で、SNSを使って上智大学の魅力も発信されていますが、清水さんが思う上智の魅力や一番好きなところは何ですか?
ほぼすべての学部・学科が四谷キャンパスに集まっているので、色々な国籍の方や様々な所属の方がいらっしゃるという空間で学べることがいいなと思います。また、上智大学はチャレンジしやすい環境だと感じています。私は2月から短期の語学留学に行こうと思っているのですが、こういうことも「やりたい」と思ったらすぐに決めることができたので、この環境が魅力だと感じています。
<<コンテストについて>>
ーーこのコンテストを通して、どんなにどんな自分になりたいですか?また、周りに伝えたい思いはありますか?
人に何かを伝えるときに、思いや気持ちを丁寧に伝えられる人になりたいということが一つの大きな目標だったんです。それこそ、ライブ配信イベントやInstagramの投稿でも、一つ一つ変に捉えられないようにだったり、嫌な気持ちになる人がいないようにということは常に気をつけてきたので、そういう想いが伝わっていればいいなと思っています。周りには「誰かがかけた言葉やもらった言葉、自分がかけた言葉で救われたり、勇気をもらったりすることもあるんだよ」ということが伝えられたらいいなと思っています!

ーーコンテストファイナルでは自己PRの時間がありますが、注目してほしい推しポイントはありますか?
今、SNSで投稿している「ここどこだと思いますか?」というクイズ形式のものがあるんです。夏休みの間に私が取り組んできた「言葉と人とのつながり」をテーマにした挑戦の答えが当日分かります!また、皆様に今まで見て頂いたダンスの動画がありますが、実際にステージで、新しい曲を使って披露しようと思っているので、そこにも注目していただけたらいいなと思っています!
ーー現時点での将来の理想像や夢はありますか?
将来はアナウンサーになりたいです。誰かの心にそっと寄り添えるような言葉を選んで、思いや温度のある言葉を伝えられる人になれたらいいなと思っています。
ーーコンテストがいよいよ目前に迫っていますが、今の気持ちはいかがですか?
今からもう緊張していて、大詰めの時期だなと感じています。この4カ月間の集大成になればいいなと思って全力で挑むので、ぜひ色々な方に見に来ていただきたいです。実際に足を運んでくださった方に私の思いや、他の4人が作ってるようなステージなど、それぞれが頑張ってきたことが届いたらいいなと思います!
ーー最後に意気込みを!
この四ヶ月間は、たくさんの人に支えられながら自分自身と深く向き合う時間でした。不安や迷いもありましたが、同じ夢を持つ仲間に出会い、応援してくださる方々の言葉に何度も背中を押されました。本番では支えてくださったすべての方への感謝の気持ちを胸に、清水結愛らしくステージに立ちたいです!

No,4【私にとってこのステージは“自分自身を信じる挑戦の場”!】

藤渡まりあ(ふじと まりあ)
総合人間科学部 看護学科 2年
<<学生生活について>>
ーー普段はどんな事を勉強されていますか?
座学では病院で行うケアの詳しい方法について具体的に学んでいます。目白キャンパスは実習のための環境が整っているので、実際に採血やケアの練習もしています。今年に入ってからキャンパスを移動したので、目白でしかできない実践的な授業が多く入っています。
ーー勉強面以外ではどのような学生生活を送っていますか?
今年に入ってから勉強がかなり忙しいということもあるのですが、勉強以外だと所属しているチアサークルでの活動をしています。今はコンテストに向けてバク転の練習をしています。
ーーバク転に挑戦しようと思ったきっかけは何かありますか?
本番のプレゼンテーションでもメインとして話す予定なのですが、私はSNSで勇気を届けたい、挑戦する姿を見せたいという思いでチアの動画を投稿していたんです。その投稿によって見てくださる方も増えましたが、コメントの中に「もっと本気で挑戦している姿が見たい」というコメントを頂いて、それがすごく気になったんです。自分の投稿を振り返ると、「チアのキラキラしてる部分しか見せていなかったな」と思ったときに、やはり厳しい壁を乗り越えることが必要なんじゃないかなと思いました。そこで、難易度の高いバク転への挑戦を決意しました。
ーーチアの方も大学から始められたそうですが、そちらについても始めるきっかけはありましたか?
コロナ渦で唯一受験の時に見にいくことができたのが上智大学のソフィア祭で、そのときに初めてチアを見たんです。チアは応援することが役割でありながらも、ステージで輝いている姿に衝撃を受けて「私もなりたい!」と思いました。そこから受験のモチベーションも上がりましたね。
ーー他に何か趣味など取り組まれていることはありますか?
演劇が好きなんです。高校ではずっと演劇部で活動していて、今は母校の演劇部のコーチをしています!

<<Sckettoでの活動について>>
ーーScketto7期生としても活動されていますが、学生リポーターの活動を始めたきっかけは?
Sckettoの存在を知ったきっかけは中嶋未来さんです。中嶋さんの活動をSNSで見ていたら、出会いました。Sckettoでの学生リポーターの活動は、取材をして記事を書くことももちろんですが、そこから自分が学んだことについてもしっかりと言語化して伝えるという役目があると思います。自分の感情や思ったこと、自分が見て聞いたことを文字で伝える力を磨きたくて活動を始めました。
ーーSckettoで印象に残っている活動は?
6月に行ったシンデレラフェスでの活動です。高校生が主体となって運営しているとは思えないくらいの盛り上がりとクオリティでした。それぞれのブースで自分たちがどのような社会貢献をしているか、何を訴えたいかなどが明確に示されていたので、すごいなと思って印象に残っています。

ーー今後どういう記事を作成したいですか?
今まで演劇系の取材に日程が合わなくて参加できていないので、担当してみたいです。
<<コンテストについて>>
・今年度のソフィアンズコンテストに出場を決めたきっかけや思いについて教えてください
このコンテストのテーマは自由なので、固定概念に捉われずに自分の本当にやりたいことを表現できますし、見てもらえる場じゃないですか。なので、自分が衝撃を受けて上智に入ろうと思った「応援する側でありながら輝く」チアを届けたいと思ったことが応募のきっかけです。
ーーそうだったんですね。ここまで色々と活動されてきたと思いますが、BAR-Ao CAFEとのコラボイベントでのオリジナルドリンク販売はいかがでしたか?
友達が来てくれたことに加えて、SNSで応援してくださっている方が実際に来てくださったんです。その時に初めて対面でお話をしたのですが、オンラインだけじゃ伝わらないその方のこう考えや思いを聞いて、すごく応援してくださるんだということを感じました。来てくださった方も、実際に話して私がどういう人なのか知れてすごく良かった、応援したいと言ってくださったので、やはり対面でしか得られないものがあるなと実感しました。
ーーSNSの発信も頑張っていらっしゃいますが、投稿するうえで得に意識しているポイントや伝えたいコンセプトなどについて教えてください。
ただチアの動画をあげているのではなく、1つ投稿したら次に見たい技のアンケートを行って、投票数が多かったものを次の動画にしています。そうすることで見てくださっている方と一緒に作り上げている感じがするんです。また、毎週日曜日にチアの動画を投稿していますが、毎回違う音楽で違う振付を自分で考えて踊るのはすごく大変だったので、すべて思い入れのある動画です。
ーーすべて自分で考えていらっしゃるのですね。反響はありましたか?
実際にエンゲージメントが6倍になったり、コメントの量も3倍になったりと具体的な数値として成果が出ているので、それはすごく嬉しいなと思います。

ーーSNSでは「上智大学の魅力発信」もテーマの1つとお伺いしましたが、藤渡さんが思う上智大学の魅力や好きなところは何ですか?
やりたいことを好きなようにできる環境が整えられていることですかね。また、やはり国際色が豊かですし、キャンパス全体はもちろん、看護学科でも国際看護コースが設置されていてモンゴルで学ぶこともできるんです。私は世界の公衆衛生の状況を見てみたいという思いもあってここを選んだので、そうしたことを実現できる学びの場が整っていることも上智大学の魅力かなと思います。
ーーこのコンテストを通じてどんな自分になりたいですか?また、周りに何を伝えたいですか?
厳しいことに挑戦しているからこそ、やはり勇気の連鎖を私から伝えたいです。このコンテストが終わっても、私自身のやりたいことに対する挑戦はずっと続けていくので、SNS
発信を続けていこうと思っています。私が挑戦し続ける姿を見てもらって、より多くの人に勇気を届けていきたいという思いが強いです。
ーーこれからも発信活動は続けられるのですね。具体的にはどんな事を発信したいですか?
今の時点ではまだ明確に決まっていないのですが、今はお芝居の世界にも挑戦していて、オーディションも受けているんです。いくつか最終選考まで進んでいるものもあるので、その辺りも発信して頑張れたらいいなと思っています。

ーーファイナルのステージで注目してほしい推しポイントはありますか?
やはりバク転やチアダンスには注目していただきたいです。4番目というなかなか難しい順番なのですが、盛り上げるために色々と工夫しているので遊びに来て応援していただけたらなと思います。
ーー現時点での将来の夢や理想像はありますか?
まずはしっかりと看護の国家資格を取ることです。それに加えて世界の公衆衛生について上智で学んで、行政保健師になって病気になってからではなく健康を守るという観点から医療に貢献したいという思いがあるので、プラスアルファで勉強を頑張っていきたいです。もちろん新しく挑戦している芝居などにも引き続き全力で取り組んでいきたいなと思っています。
ーーファイナルを目前にした今の気持ちはいかがですか?
120日間毎日投稿したInstagramの応援、TikTok LIVE、BAR-Ao CAFEコラボ応援、毎日の#まりポチ、そして学内での暖かい声援をいただき、本当に皆様に支えられ、勇気をいただいて走り切ることができました。この4ヶ月間は、私にとって挑戦であり、宝物です。
ーー最後に意気込みを!
チアガールとしての「元気を届ける力」と、看護学生としての「人を支える心」をかけ合わせて、唯一無二のステージを創ります!私にとってこのコンテストは、“自分自身を信じる挑戦の場”です。感謝と情熱、そして笑顔をパフォーマンスに込めます。最後まで応援をどうぞよろしくお願い致します!

No.5【史上初!ドラァグクイーンのファイナリストとして「当たり前」を問い直す挑戦】

クアラルンプール・とき子(くあらるんぷーる・ときこ)
総合グローバル学部 総合グローバル学科 4年
<<学生生活について>>
ーー大学ではどんな事を勉強していますか?
アジア研究のゼミに所属しており、東南アジア大陸部の地域の文化や社会について研究しています。先生がアンコールワットの遺跡発掘調査をしているので、一緒に現地で遺跡発掘調査のフィールドワークを行ったこともあります。フィールドワークのプロセスや、国の状況によってあまり発掘できていないこの遺跡をどのように政府が扱っているか、どのように修復するかについて学びました。
ーー学業以外ではどのような学生生活を送っていますか?
サークルに入っています。元々入っていたミュージカルサークルでは演出をしていました。2時間半のミュージカルを企画から演出まで担当していました。今は筋トレ部に入っていて、たまに筋トレをしています。みんなで一緒だとやる気が出てくるので、支えながらやっています。
<<コンテストについて>>
ーーソフィアンズコンテスト出場を決めた思いやきっかけについて教えてください。
このコンテストの存在は知っていましたが、今まであまり興味は無かったんです。ただ、ドラァグクイーンとしての活動を昨年から始めて、久しぶりにこのコンテストをみたときに「性別に捉われない」という部分で「自分が出たら今までにない新しい候補者として出場できるのかな」と考え、悩みながらも出場を決めました。
実際にファイナリストに選ばれて、活動をしていく中で「とき子さんを見て救われました」とか「こういうタイプの学生がいても良いと思います」というコメントをいただくと、このように性的マイノリティを強く打ち出した活動をしている私が学校の代表として立つことで「今までの当たり前」を揺るがす存在になれたらいいなと思います。
ーー小学校の頃にドラァグクイーンの存在を知ったとお聞きしましたが、ご自身が始めるきっかけとなった出来事は?
それこそ、ミュージカルサークルの活動ですね。ミュージカルの中でもドラァグクイーンをモチーフにした作品が多くて、そこで改めて意識するようになりました。それを実際にみんなの前でやってみたら、それがすごくウケて。いつか表舞台に立って、メジャーな場でも披露できるかもしれないと思ったのが始まりです。
そこから、どうすればデビューできるのか模索しながら色々活動していました。
ーー学校外でのドラァグクイーンとしての活動もそこが原点になっているんですね
そうですね。実際にミュージカルの延長線上で「女装して外に遊びに行っちゃおう!」みたいな感じで、ドラァグクイーンの方々がいらっしゃる場で勝手に混ざって遊んでいると「あんた誰?」みたいな感じで言われたんです。それでドラァグクイーンの先輩方に「じゃああんたもやってみなよ」という感じで繋げてくださったというかんじです。
ーー普段からショーを行っているとのことですが、楽しいことと大変なことを教えてください
まず大変なことで言うと、ショーの備品である衣装やウィッグなどを、すべて自分でお金を払ってそろえるというのが結構ハードルが高いなと思いました。そこは海外通販を使ったり先輩方から譲ってもらったりしてうまく値段を抑えています。

楽しいことで言えば、私はショーで自分の趣味であるミュージカルのマニアックな曲を使うことがあるんです。「誰にも理解されなくてもいいかな」と思いながらパフォーマンスをした時に限って結構「あの歌、私も実はすごい好きなんですよ。」と声をかけてもらうことがあって、趣味での繋がりみたいなものが広がる気がするんです。セクシャルマイノリティに関わらず、マイナーな趣味やニッチな部分をすごく拾ってくれることで、「絶対に誰かが何かを見ていてくれる」ということがすごく嬉しいなと思いました。
ーーすべてご自身で準備されているとのことですが、メイクも独学で覚えたのですか?
そうです。今はYouTubeやInstagramのリール動画などがあるので、そこから参考になりそうなものをちょっとずつかじってやっています。
ーーBAR-Ao CAFEでのコラボドリンクの販売はどうでしたか?印象に残ったことはありましたか?
元々自分がドラァグクイーンとしての活動をしていたので、その活動のファンの方も来てくださったんですが、それよりも大学の隣で開催されたということで学生の子がすごく集まってくれたのが嬉しかったなと思います。やはり、自分が元々立っている場というのは少し敷居が高いような感じがするので、「今回を機に行ってみようかな」という方だったり、学外の方も結構来てくださったり、わざわざ千葉県からも来てくださった方がいたりということがあったので、めちゃくちゃ嬉しかったですね。クアラルンプール・とき子をソフィアンズコンテストから知ってくださった方がやはり多かったんです。そういう方と直接会って話せたので、すごく幸せでした。

ーーSNSの発信も頑張っていらっしゃいますが、投稿するうえで得に意識しているポイントや伝えたいコンセプトなどについて教えてください。
これに関しては、実は自分も結構迷っていてずっと模索しながらやっていますね。でも、一つできることとしてはやはり「ドラァグクイーンだけど学生もやっているよ」ということをリール動画で伝えたいと思っています。形はそれぞれですが、意外性を打ち出して発信しています。ソフィアンズコンテストが終わっても、発信は続けようと思っています。
ーーSNSでは「自身の魅力と上智大学の魅力」を発信されていますが、上智大学の好きなところはどこですか?
学生が自由に使えるフリースペースが多いところです。開放的な場所でリラックスして場所を変えて課題をしたり、友達と話したり、そういうことが気さくにできるのが上智大学の魅力かなと思います。

ーー5月からコンテストに向けた活動が始まって、色々活動をされてきたと思いますが、今ここまでを振り返ってみてどうですか?
夏は暑すぎてあまり活動ができなかったです(笑)。でも、学校が始まってから頑張ろうとずっと考えていたんですよ。なぜかというと、やっぱり学生なので、同じタイミングを生きているものとして、学生でありながらドラァグクイーンもやっているっていうのが、自分としてはすごく発信するものとして大きかったので。なので、積極的に学校いる時もドラッグクイーンの格好でファンの方と会ってみることもありました。クアラルンプール・とき子としての撮影が学校であるとすごく話しかけられるんですよ。「とき子さんですよね!」みたいな感じで話しかけてくださって、それがすごく自分でも発信している甲斐があるなと思いました。
ーーこのコンテストを通して何を伝えたいですか?
色々ありますが、一つ挙げるとすれば、やはり学校という場所にクアラルンプール・とき子というドラァグクイーンが存在している所に対して「普通・当たり前って何だろうね」っていうみなさんの概念を揺らしたいなと思います。アンマッチングな場所に合成のように私がいるのを見てみんなが驚いたり、何だろうって思っていたりしたのを、私を通して「今までの生活の当たり前とは何か」というものを考える機会にしていただければ嬉しいなと思います。
ーーコンテストファイナル当日のステージで「ここに注目してほしい!」という部分は?
私はショータイムを用意しています。実際に今まで私がドラァグクイーンの現場でやってきたものを、集大成ではないですけど、今までやってきたものを一旦全部解放するつもりでやるので、ぜひ楽しみにしていてください。
ーー現時点での将来の理想像は?
ドラァグクイーンとしての活動も続けながら、やはり色々な仕事を経験してみたいなと思います。ドラァグクイーンは私の中の一つの表現であって、それ以外も積極的にドラァグクイーンの枠から外れたことも積極的にやってみたいと思っています。
ーーコンテストファイナルを目前にして今の思いを聞かせてください!
今はスピーチで話すことやショーの調整など、最終の段階に入っていて、結構ずっとバタバタしているんです。結構パニックなんですけど、楽しみたいと思います!
ーー最後に意気込みを!
予定調和をぶっ壊します!!

【Sophian’s Contest 2025 ファイナル】
11月3日(月)上智大学内にて行われます。Live Pocketにて当日の入場チケットを配布しています(無料)。5名の集大成をぜひ見届けてください!
【取材】

取材・文:森山結衣(上智大学) 写真:公式提供
コンテスト当日のMCも担当します







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