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【イギリス留学体験記】石井百香(早稲田大学)、初めてのヨーロッパでの経験や学びをリポート(写真35枚) 

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大学2年生の夏休み。1番楽しいと言われている時期が私にもやってきました。この夏休みを無駄にしたくない!という思いでイギリスへの夏季短期留学を決意しました。学校を介した留学ではなく、直接現地の大学と連絡を取って手続きをしたので、正直準備の時点で心が折れそうになったのは今では笑い話です。海外送金が1ヶ月単位で時間がかかること、イギリスに行くにはETAというパスポートとは別の証明書が必要なことなど初めて知ることばかりです。


 【留学した理由】

海外には幼少期から興味があり、家には年に2回ほど世界各地からの留学生や、佐賀インターナショナルバルーンフェスタのバルーンニストがホームステイをしにやってきていました。その方達の出身国がイギリスが多かったことがイギリスに留学を決めた理由の一つでもあります。

 

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今回のスケジュールは、イギリスのオックスフォード大学ベリオールカレッジで2週間の留学をした後、イギリスを含めヨーロッパ4カ国を巡るというものでした。今回の記事ではヨーロッパを旅している中で気づいた日本と違って驚いたこと面白かったことを特集しようと思います。これを読んでくださった人が自分も海外に行ったかのような感覚になってくれたら嬉しいです。それでは本編スタートです。

 

【渡航編】

まずは成田空港から香港国際空港を経由してロンドンヒースロー空港へ。


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ヒースロー空港について1番最初に感じたことは「寒い!」ということでした。イギリスの夏は日本に比べて寒く、朝夜は特に冷え込むと聞いていたもののこれは想像以上です。早速スーツケースに入れていた上着を取り出します。迎えにきてくれたイギリスの友人と会って、車で移動しながら窓の外を眺めてみましたが、見えるのはほとんど羊か落ち葉でした。写真の白く点々と見えるのが羊です。


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なんで夏なのに落ち葉があるのだろうと不思議に思っていたら、「今年は雨が異常に少なくて悲しい。木が水を得られなくてこんな状況になっている。雨が降って欲しい。」と友人は言いました。その後イギリスで出会ったほとんどの人が今年の異常気象の話をしていました。

イギリスの交通ルールは日本と比較的似ていましたが、ラウンド状の特徴的な道があって運転が難しそうでした。


【イギリス・オックスフォード】

イギリスに到着して2日目。いよいよオックスフォード大学での留学がスタートです。

 

伝統的な建物と最高の気候に囲まれて勉強できて初日から大充実でした。
伝統的な建物と最高の気候に囲まれて勉強できて初日から大充実でした。
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2週間の留学のうちの平日は朝から夕方まで授業があり、授業後にクラスのみんなとアクティビティに参加します。


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週末はロンドンにお出かけするなど、時間を自由に使うことができました。

ここからは私が留学・旅の中で面白いなと思ったことをピックアップしてテーマ別にお話ししていきます。

 

『イギリスのご飯』

皆さん、イギリスと聞くとご飯が口に合うか心配という声が上がりますよね。


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オックスフォード大学留学中はハリーポッターに出てきそうな厳正な雰囲気の食堂で食事をとります。ブュッフェ形式です。


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とはいえ料理を取り分けてくれるスタッフさんがいて、山盛りによそってくださいました(笑)

 

(お昼ご飯の例)
(お昼ご飯の例)

食堂のビュッフェには必ず普通のメニューとヴィーガン用のメニューが用意されていて、それが当たり前とされていることが印象的でした。食堂以外にもカレッジの周辺にあるパン屋さんやイタリアンなどに行きとてもおいしく食べることができました。


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特にお菓子はとっても美味しくて、"Ben's Cookies"というクッキー屋さんには毎日通ったと言っても過言ではありません。日本にも店舗があるようなのでイギリスを思い出しに行ってみようと思います!

 

『ワークライフバランス重視』

オックスフォード大学は広く、全体が街のようになっています。商店街やショッピングモールまであります。


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中でも商店街などの小さめの規模のお土産屋さんは夕方5時になると店じまいを始めます。


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留学期間中、授業が終わるのが夕方4時前後だったので、授業後すぐ買い物をしに出掛けていました。オックスフォードで買ったグッズや洋服はオシャレすぎて普段着としても使えそうです!

お土産屋さんがすぐ閉まる一方で、飲食店は一日中空いていて、お昼からお酒を飲んでいる人が多かったです。それも日本と違って驚いたポイントでなんだか時間がゆっくり流れているような気がしました。

 

【イギリス・ロンドン】

『無料で教養を高められる』

皆さん、日本で美術館や博物館に行くとき、ほとんど必ず入場料を支払いますよね。場合によっては2000円以上するチケットもあります。


(ロンドンナショナルギャラリー)
(ロンドンナショナルギャラリー)

そのような施設の入場料がイギリスでは基本的に無料なんです。学生だからというわけではなく、全員に対してです。このことから国として芸術に力を入れていることを強く感じました。実際に私がイギリスで訪れたオックスフォード大学の美術館や博物館、シェイクスピア生誕の地のミュージアムやアナ雪にも出てくるシーンの絵があるザ・ウォーレス・コレクションも無料で入場できました。


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こんなにレベルの高い所蔵品があるのに、無料ってすごすぎます。出入り口には寄附の箱が置いてあることが多く、芸術を応援している人がたくさんいることが伝わってきました。イギリスの滞在中にたくさん美術館や博物館を巡ったことで、これまでやったことのなかった美術館巡りにハマりそうです。

 

『意外なところに高層ビル』

イギリスといえばバッキンガム宮殿やビック・ベン、オックスフォード大学など伝統的な建物の印象が強いと思います。

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代表的な都市のロンドンの建物がそこまで高さのないお城のような雰囲気の建物だったのでイギリスにはビルはないのかなと思い込んでいたんです。


 しかし、ある日、ずっといきたかった場所であるグリニッジ天文台に行きました。


(本初子午線↓)

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そして天文台から下を見渡すと高層ビルがたくさんあったんです。


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天文台ということでで郊外の田舎を想像していたのでびっくりでした。

 

『イギリス人は気にしない性格?!』

日本で暮らしていると急な雨に備えて折りたたみ傘を常備している人って多いですよね。今年の雨が少ないからなのか、少しの雨には動じないからなのか、イギリスの人って傘をささないんです。パラパラくらいの雨だったら普通に歩くし、割と大雨でもフードを被って凌いでいました。


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初めの頃は、風邪ひかないかなと心配になっていましたが、最後の頃には私も文化に染まり、雨の中木の下でフィッシュアンドチップスを頬張るほどになりました。


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【フランス・パリ】

2週間の留学を終え、名残惜しい気持ちもありつつ、次の旅行先へ向かいます。次はフランス・パリです。

 

ユーロスターというとっても快適な新幹線のような乗り物でイギリスからフランスまで一本で行けます。島国の日本では無い感覚ですが、出国を含むので定刻より30分早く行かなければなりません。ユーロスターが出発する駅はキングス・クロス駅という駅で有名なハリーポッターの9と4分の3番線があります。


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すぐだろうと軽い気持ちで写真を取りに行ったらなんと1時間待ち。ちゃんと列が形成されていました。遊園地の乗り物より体感待ち時間が長かったです。ユーロスターの時間も迫ってきてヒヤヒヤでしたが、なんとか間に合って素敵な写真も撮れました。店員さんが常駐して写真を撮ってくれるスタイルでマフラーの貸し出しもありました。その後やっとの思いでフランスに到着。さすがの観光地フランスは人で溢れていて、たくさんの面白い経験をしました。

 

『圧倒的存在感』

皆さんご存知のエッフェル塔や凱旋門。世界トップクラスの観光地なだけあって圧倒的な存在感がありました。


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凱旋門を中心に放射線状に伸びる12の通りは圧巻でしたし、エッフェル塔は道に迷った時の目印になってくれました。エッフェル塔がよく見える広場行くと、写真を撮っている観光客でいっぱいでした。


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センターで写真を撮るために場所の争奪戦が繰り広げられていました。そこにすかさず、写真を撮ってくれる写真家さんやエッフェル塔グッズの販売をする人が声をかける様子が何度も見受けられ、ザ・観光地の気分を味わいました。


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また、夜の時間帯の00分から05分まで限定でエッフェル塔がピカピカ光るのを見ることができるシャンパンフラッシュという点灯もおすすめの光景です。

 

『スリ』

海外旅行の初心者の場合、ヨーロッパはスリが怖いと思って避ける人も多いのでは無いでしょうか。私の独断になってしまいますが、今回のフランス滞在中でスリに関して怖いと思うことは無かったです。貴重品を小さめのチャック付きのバックに入れて、自分の見える範囲に置いておけば大丈夫でした。Wi-FiはeSIMを使用し、かさばらなかったお陰でいつもの日本でのお出かけと同じくらいの荷物で過ごすことができました。観光地にはたくさんのスリ注意の張り紙があるので、それを見て注意をしていたお陰で無事に過ごせたのかもしれません。

 

【ベルギー・ブリュッセル】

フランスの後は、ユーロスターを使ってベルギーへ移動しました。EU間なのでパスポート無しで移動できるのが楽でした。

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たくさん移動をしていますが、ヨーロッパは日の入りの時間が遅いので一日がすごく長く感じて、満喫することができるんです。

 

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ベルギーのお目当ては小便小僧と有名なチョコレートのブランドとベルギーワッフル。

 

ゆっくりカフェ巡りしたり、美術館巡りできたらいいなと思って決めた旅行先でしたが、オシャレな雑貨屋さんがあったり綺麗な街並みを楽しんだりと今振り返ると思い出がたくさんです。


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『世界三大がっかり名所』

🔍ベルギー 観光地 で検索すると必ず「小便小僧」が上がってきます。これはシンガポールのマーライオン、デンマークの人魚姫像と並び、"世界三大がっかり名所"の一つです。


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なので元から期待は小さめで行ったのですが、想像を上回る小ささで一緒にいた友人も私も気づかずスルーしてしまっていた程です(笑)観光客に人気な場所ではあるようで、どんどん人が集まっては、小ささに驚く様子を見せて帰っていくのを見て興味深かったです。


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実は小便少女という像も近くにあって、そちらも驚きのサイズでした。

ちなみにベルギーのお土産屋さんには小便小僧のグッズがメインで売ってあります。

 

『何もできない水曜日』

ストライキ、旅行期間中何度もこの言葉や張り紙を目にしました。日本でストライキというと非常に大変なことが起きたというイメージがあると思います。ですがヨーロッパではお休みのことをストライキと呼んでいるような軽めの感覚です。ベルギーでお目当てのタコス屋さんが閉まっていた時、なんでこの店は閉まっているのかと聞くと「毎週水曜日はストライキの日だから」と言われて驚きました。イギリスでは私が友達と乗る予定だった電車もストライキで地下鉄の駅が閉まり、代わりにバスが大混雑しました。旅行にトラブルはつきものですが、それすらも楽しむのが良いかもしれません。

 

【オランダ・アムステルダム】

オランダにベルギー滞在3日間の中日に日帰りで旅行しました。今回のヨーロッパ旅行で1番楽しかった国です。長崎にハウステンボスというオランダを模したテーマパークがありますが、そこがオランダの街並みを完璧に表現していることを実感して感心しました。日本とオランダは陶器が有名な点が似ています。


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空気が澄んでいて、人も優しく、食べ物も美味しいオシャレな街で、絶対また訪れたいです。

 

『エコ』

オランダに行ってみて、エコがとっても浸透している国だと感じました。


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駅に充電スポットがあるところまでは日本と同じだったのですが、充電の仕方に違いがありました。なんと自分で自転車を漕いで、漕いだ分だけ充電が溜まる仕組みです。自分の運動にもなるし、電気も使わないのでとってもエコですよね。


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さらに街中には自転車がたくさん走っています。写真の自転車が走っているところは自転車専用通路で、メインの交通手段は自転車のようです。お土産屋さんにも自転車グッズばかりありました。


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加えて、印象的だったのは美術館。

 

美術館の出口には入り口で手に取ったパンフレットを入れるボックスがあります。これは何のためかと言うと、リサイクルをするためだそうです。パンフレットさえもエコの発想で再利用するオランダ、ゴミも減るし素敵ですよね。


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さらに美術館には、無料で荷物を預けることができるロッカーがあり、作品に集中することができました。

 

<<〜番外編〜>>

『ワンオペ』

大学生のみならず日本で大人気のスターバックス。イギリスでも飲んでみました。写真はいちご味のフラペチーノです。

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また、抹茶が今海外で大流行中なようで、私も頼んでみました。日本の抹茶とは印象が異なり、すっきりした甘さ控えめの味でした。茶道のお茶を想像した方が近いかもしれません。私が驚いたのは、抹茶の味だけではありません。


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なんと、どこのスタバに行っても店員さんが1人だったんです。スタバは日本では大忙しのイメージがあるのでこの光景は新鮮で面白かったです。


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いろんな国のスタバに行くとその国限定の飲み物やボトルが売ってあって見応えがありました。

 

【感想】

海外に一人で行ったのもヨーロッパに行ったのも初めての経験でしたが、勇気を出して短期留学に行ってよかったです。非日常の中で、毎日新たな経験をして刺激のある3週間でした。海外に行って、その土地その土地で出会った人たちの優しさに触れて、とても良い思い出がたくさんできました。新たな価値観に触れて、自分の考え方の幅を広げるためにも今後も様々な地域に自ら足を運び、記録を残していきたいと思います。

 

【基本情報】

日程:2025年8月21日~9月13日

 

【プロフィール】

石井百香(早稲田大学)

佐賀県出身

 
 
 
ECO
株式会社富士巧芸社

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