「自らの目で世界を見る経験を」JATA髙橋会長らが語る国際交流の重要性。「海外旅行2000万人に向けた共同記者会見」リポート第二弾
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日本旅行業協会(Japan Association of Travel Agents、以下JATA)は、2026年6月16日(火)、東京・霞が関にて「海外旅行2,000万人に向けた共同記者会見」を開催。JATA海外旅行アンバサダーを務める岩田剛典さんが登壇した。
現場取材リポート第二弾では、海外旅行需要の完全復活に向けた具体的な施策や方針について、観光庁長官、外務省領事局長、日本旅行業協会(JATA)会長らの会見の模様をお届けする。

リポート第一弾では岩田剛典さんの登壇をご紹介。https://www.tiktok.com/@scketto
【オープニング】

左より
日本旅行業協会(JATA) 会長・髙橋広行氏
観光庁長官・村田茂樹氏
外務省領事局長・實生泰介氏
駐日外国政府観光局協議会(ANTOR-JAPAN)会長 ラウル・ゲーラ氏
パスポくん


会見冒頭では、観光庁長官の村田茂樹氏が観光立国推進基本計画に基づく海外旅行再開に向けた取組について説明。2030年の海外旅行者数を過去最高値である2,008万人に戻すという目標を設定したことを発表した。現在の海外旅行者数は約1,473万人で、2019年比13%増加しているものの、コロナ前の2,083万人の水準にはまだ達していない状況である。
村田長官は、アウトバウンド促進のための4つの柱として、
①機運醸成を通じた旅行需要喚起、
②若者の国際交流の促進、
③各国や地域との連携体制の強化、
④安心で円滑な旅行に向けた環境整備を挙げた。
さらに、2026年の「日米観光交流年」をはじめとする各国・地域との連携強化を推進することに加え、空港動線の円滑化を図るファストトラベルの推進や「旅レジ」による安全情報の適時提供など、安心で円滑な旅行環境の整備にも並行して取り組まれる。今後も関係省庁や民間団体が一体となり、観光立国の実現に向けてアウトバウンドの活性化を強力に推進するという。

続いて登壇した、外務省領事局長の實生泰介氏は、パスポート手数料の引き下げと安全対策の取組について説明した。7月1日から手数料が大人一人あたり7000円、子供については6500円程度の値下げが実施されるという。7月以降は申請が集中して混雑や費用の変動が予想されるため、スケジュールに余裕を持つよう呼びかけた。
また、海外安全情報提供システム「たびレジ」の活用促進についても言及された。これは目的地の治安や災害、デモ、交通情報などの最新経過情報を、メールやLINEを通じて日本語で迅速に受け取れる仕組みである。それに加え、万が一の緊急事態に直面した場合、航空機の利用や医療費等で数百万円から数千万円規模の高額な費用が発生するリスクがあることから、安全な移動の確保と備えの重要性が強調された。旅行や留学などで海外へ渡航する人に対し、旅行保険への加入を推奨した。

髙橋広行会長は、海外旅行需要の回復に向けて、パスポート取得費用の引き下げが大きな後押しになるとの考えを示した。コロナ禍を経て海外旅行者数は徐々に回復しているものの、依然としてコロナ前の水準には達しておらず、特に若い世代にとっては費用面が海外旅行へのハードルの一つになっていると指摘した。
また、海外旅行は単なる観光にとどまらず、異文化との出会いや国際感覚を養う貴重な機会であると強調。実際に海外へ足を運び、自らの目で世界を見る経験は、個人の成長だけでなく、日本社会全体の国際競争力向上にもつながるとの見解を示した。さらに、旅行業界としても海外旅行の魅力発信に積極的に取り組み、より多くの人が気軽に海外へ挑戦できる環境づくりを進めていく考えを述べた。

ラウル・ゲーラ会長は、日本人の海外渡航促進に対する期待を語った。海外旅行は、異なる文化や価値観に触れ、新たな発見や学びを得る貴重な機会であり、人と人との交流を通じて国際理解を深める役割も果たしていると述べた。
近年、日本から海外へ渡航する旅行者数は回復傾向にあるものの、依然として十分な水準には達していないとし、パスポート取得費用の引き下げは海外旅行への第一歩を後押しする施策として大きな意義があると評価した。
また、各国の政府観光局では、日本人旅行者を歓迎するためのさまざまな取り組みを進めていることを紹介。海外旅行を通じて得られる経験は、視野を広げるだけでなく、国際社会とのつながりを実感するきっかけにもなるとして、より多くの日本人が海外へ足を運ぶことへの期待を示した。


【INFO】
日本旅行業協会公式サイト:https://www.jata-net.or.jp/
【感想】

初めての取材で緊張しましたが、海外が好きな私にとって興味深いテーマの会見で、とてもたのしかったです!
パスポートの手数料引き下げは、単なる旅費の負担軽減にとどまらず、私たち学生世代が「海外に行ってみよう」と思える心理的なハードルを下げてくれるものだと実感しました。観光立国にはインバウンドだけでなく、双方向の交流が大切だからこそ、より多くの人が海外へ気軽に踏み出すことを後押しする今回の施策がとても魅力的でした。費用面のネックが少しでも解消されれば、海外旅行がより身近になり、若いうちから国際的な視野を広げる貴重なチャンスの増加にも繋がると思いました!
私自身、近々海外へ行く予定を控えています。今回の会見を通して「双方向の交流」の重要性を学んだからこそ、現地で多くのことを吸収し、日本との違いをたくさん感じたいと改めて強く思いました!(若槻陽香)

私は昨年、半年間カナダへ留学しましたが、それまでパスポートを取得したことがありませんでした。実際に申請する際には、手続きだけでなく費用面でも「思ったより高いな」と感じたことを覚えています。そのため、今回の手数料引き下げは、海外に興味はあっても一歩を踏み出せずにいる方々にとって、大きな後押しになるのではないかと感じました。
また、会見では海外旅行の魅力についてのお話も伺い、改めて海外でしか得られない経験や出会いの価値を実感しました。私自身、留学を通して異なる文化や価値観に触れ、自分の視野が大きく広がったと感じています。
今回のパスポート取得費用の引き下げが、より多くの方にとって海外へ目を向けるきっかけとなり、日本と世界をつなぐ第一歩になれば嬉しいです。私も、海外での経験の素晴らしさを多くの方に伝えていきたいと思いました。(藤井明香)https://x.com/asukafujii__

今回の会見で一番印象的だったのは、会場全体を包んでいた「旅に出ることへのワクワク感」でした。「海外旅行者数2,000万人」という目標に向けて、パスポートの手数料引き下げや安全対策が整えられていることを知り、今まで少し感じていた「海外旅行は準備が大変そう」というハードルが、一気になくなったように感じます。特に「もっと!海外へ」という合言葉は、単なるキャンペーンを超えて、「誰でも気軽に一歩を踏み出して良いのだ」と背中を押してくれているようで、とても心強く感じました。異文化に触れることには、やはり教科書やインターネットだけでは分からない生きた学びがあるはずです。今回の会見を通して、私も久しぶりにパスポートを手に取り、新しい国へ飛び込んでみたいという気持ちが強まりました。世界を知ることは、自分自身の可能性を広げることでもあります。そんな素敵な選択肢を、国を挙げて応援してくれる今の環境は本当にありがたいことだと感じます。この夏、このイベントをきっかけに世界中へ羽ばたく人が増えると思います。私自身もその一人として、次の目的地選びを楽しみたいです。(加藤美羽)https://x.com/miu_kato_
取材・文:若槻陽香(武蔵大学)、藤井明香(学習院大学)
撮影:編集部、公式写真提供


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