出口夏希、木戸大聖ら今年注目の俳優が受賞。「ELLE CINEMA AWARDS 2025」受賞式。誕生日の木戸大聖にサプライズケーキ登場のシーンも!(写真20枚)
- プロジェクト事務局 Scketto
- 5 日前
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2025年12月10日、東京・有楽町にて『ELLE CINEMA AWARDS 2025』開催され、『ELLE CINEMA AWARDS』では、その年に公開された映画の中から優れた作品と受賞者がそれぞれ選出される。


リポーターは、山本心稀(上智大学)、石井百香(早稲田大学)がリポートしました。
リポート1本目は、ライジングスター賞「出口夏希さん」「木戸大聖さん」、ベストディレクター賞「塚本あゆ子さん」、話題賞「村田千恵子さん」の受賞をご紹介。
【受賞者一覧】

左から
ELLE 坂井佳奈子編集局長
ベストディレクター賞 塚本あゆ子さん
ライジングスター賞 出口夏希さん
ベストアクトレス賞 北川景子さん
エルメン賞 吉沢亮さん
ライジングスター賞 木戸大聖さん
話題賞 村田千恵子さん
【主催】
今年で11回目を迎える今回の授賞式では、まず、主催するELLEの坂井佳奈子編集局長やよしひろまさみちさんが登場し、トークを交えながら受賞作品を紹介した。

【出口夏希】
ライジングスター賞を受賞し、一番に登壇したのは透明感のあるルックスと確かな演技力で注目される若手女優の出口夏希さん。映画『か「」く「」し「」ご「」と』をはじめとして、繊細な演技を活かし2025年も活躍の幅を広げた。

ファッションブランド「タナカダイスケ」のブラックのキャミソールに足先までふんわりとしたホワイトのロングスカートを合わせ、小顔と抜群のスタイルをあらわにした。

トロフィーを受け取る様子は24歳と思えないほど落ち着いており、会場の雰囲気は安定感に包まれた。その一方で、時折見せるピュアな笑顔につられて会場の雰囲気もパッと明るくなった。

受賞後のコメントを求められると「作品に携わったスタッフの皆さんとキャストの皆さんと映画を見てくださった皆さん全員に感謝の気持ちでいっぱいです。」と感謝を述べにっこりと微笑んで文を締めた。

賞を受け取ってから出口さんにとって映画『か「」く「」し「」ご「」と』はどのようなものに変化したか尋ねられると、『青春がいっぱい詰まった作品。私も撮影しながら青春時代を思い出しましたし、大人になって記憶が薄れていってもこの作品を見ると青春時代を思い出す作品になりました。」と言葉を選びながらコメントした。



そして、来年2026年をどのような年にしたいかという質問には、「新しいものをいっぱい見て、勉強してたくさん吸収できる年にしたいなと思っています。」と更なる活躍への意欲を示した。
【木戸大聖】
同じくライジングスター賞を受賞したのは、優しい雰囲気と幅の広い演技で注目を集める木戸大聖さん。映画「ゆきてかへらぬ」では、詩人•中原中也の役を見事に演じ切り、注目を集めた。

受賞式にはグレーのスーツに身を包み、爽やかに登場した。

トロフィーを受け取るシーンで木戸さんは「ありがとうございます」と感謝を繰り返し、温かい人柄が会場中に伝わった。受賞についてコメントを求められると「俳優を始めて、お芝居で賞をいただいたのは今回が初めて」と素直に喜びを表した。続けて、「私事ですが、本日が誕生日でして、最高のスタートを切れました。」と照れながらも笑みをこぼすと会場は大きく温かな拍手に包まれた。


受賞後、木戸さんにとって作品はどのようなものになったかという質問には、「実在した方を演じるのは、今回が初めてでしたが、共演した広瀬すずさん、岡田将生さんにぶつかっていく勢いでお芝居をしたのをすごく覚えていますし、こういった賞をいただけたのはお2人をはじめとするキャストの方々と根岸監督をはじめとするスタッフの方々のおかげでもあるので、皆さんで取った賞であるなと感じています。」と周囲への感謝を力強く述べた。

2026年はどんな年にしたいかと尋ねられると、『(2025年は)「ゆきてかへらぬ」の中原中也の役が挑戦であったように、挑戦し続けて追求していったお芝居は大変な部分もありましたがすごく楽しくて、2026年もまだまだ自分のやったことのない役と出会い、作品と出会っていろんな挑戦そして苦悩しながら芝居でぶつかっていきたいと思っております。』と落ち着きを見せつつも、熱い来年度への期待を語った。

受賞式の最後に行われたトークショーの最中には、この日が29歳の誕生日だと言う木戸さんに、なんと、誕生日ケーキのサプライズ!

驚きの演出に木戸さんは、「(先程の受賞式でのコメントの際)自分で誕生日だと言ったことがすごく恥ずかしい。」と話し会場の笑いを誘った。そして、「29歳になって、最高の賞をいただいてスタートを切ることができました。まだまだ未熟なのでもっともっとお芝居磨いて頑張っていきたいなと思います。」と新たな一年への抱負を表明した。

【塚本あゆ子】
ベストディレクター賞に選ばれたのは、塚本あゆ子さん。(映画監督)

受賞作『ファーストキス1ST KISS』にて独創的な世界観のなか、人間の繊細な感情の揺らぎを丁寧にすくい取り、映像と言葉の両面から深い余韻を残す演出が高く評価された。彼女は、観る者の感情に静かに寄り添いながらも強い印象を刻む演出力で、日本映画の新たな可能性を示しただろう。コメントを求められると、「脚本を書いてくださった坂元裕二さんをはじめ、キャストさん・スタッフさんにお礼を申し上げたいです。映画はやっぱり監督一人で作れるものではないので、この作品をやろうって言ってくださったプロデューサーをはじめ、東宝のスタッフの方々に感謝しています」と想いを語った。
【村田千恵子】
話題賞を受賞したのは村田千恵子さん。(『国宝』プロデューサー)

村田さんは、映画『国宝』の成功を語るうえで欠かせない存在として注目を集めている。制作現場では作品全体の完成度を高めるため、細部まで妥協のない姿勢で関わり続けたことが印象的だ。吉沢さんを含め映画の関係者からは、現場に安定感と集中力をもたらした点が高く評価されている。本作の熱狂的な反響は、村田さんの静かな支えと確かな仕事ぶりの結実とも言えるだろう。コメントを求められると、「本当にこんな素敵な賞をいただけてありがたいと思っております。スタッフ、キャスト、そして制作委員会、本当に制作に賛同してくださった方々のおかげでこの映画ができましたので、その皆様と一緒に喜びを分かち合いたいなと思っています。」と周囲への感謝の想いを語った。
作品の成功を決して個人の功績として捉えることなく、チーム全体の努力として受け止める姿勢が印象的であり、その謙虚さもまた『国宝』という作品の品格を象徴しているように感じられた。
【『ELLE CINEMA AWARDS2025』作品賞ランキンキング】
1位『ANORA アノーラ』
2位『国宝』
3位『ワン・バトル・アフター・アナザー』
4位『サブスタンス』
5位『教皇選挙』
6位『ウィキッド ふたりの魔女』
7位『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』
8位『エミリア・ペレス』
9位『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』
10位『ルノワール』

【INFO】

リポート2本目北川景子さん、吉沢亮さんの授賞式とトークショーをご紹介。

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【感想】
出口夏希さんや木戸大聖さんをはじめ、今回受賞された皆さんは映画はもちろんさまざまな分野で活躍されている方ばかりだったので、このような大きな受賞式に取材で参加させていただけたことを非常に嬉しく思います。受賞式中も受賞者の方々の細やかな気遣いや周囲への感謝が感じ取られ、この受賞式を通して更に応援したくなる方々ばかりでした。今年を締めくくるのにふさわしい素晴らしい受賞式を自分の目で見ることができて貴重な経験をさせていただきました。(石井百香)

取材・文:山本心稀(上智大学・左)、石井百香(早稲田大学・右)
撮影:編集部






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