音楽座ミュージカル『星の王子さま』公演リポート~心に残る名場面と感動の余韻をお届けします
- プロジェクト事務局 Scketto
- 4 日前
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1993年に初演し、『星の王子さま』の世界で唯一のミュージカル化権を取得して以来、上演を続けてきた音楽座ミュージカル「リトルプリンス」。文化庁芸術祭賞をはじめ数々の演劇賞を受賞し、2022年には東宝株式会社製作によるライセンス上演が行われるなど、長年にわたり多くの皆さまから愛されてきた作品です。

多く寄せられた再演希望に応える形で、原作フランス語版出版から80年の節目となる2025年を「音楽座ミュージカル『リトルプリンス』イヤー」と位置づけ、全国各地での劇場公演や文化庁主催による小中学校での巡回公演、さらに関連イベントを開催しています。今回の上演では、振付にKAORIaliveを迎え、相川タロー・ワームホールプロジェクトによる新演出を実施しました。


観劇された方からは、「歳を重ねたからこそ響く言葉が多く、これからも見続けたいと思える作品でした。」「何回も見るたびに、新しい視点や感情をもてます。」などの評価をいただきました。
【INFO】
音楽座ミュージカル公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@ONGAKUZA
【作品紹介】

1993年初演。物語の誕生から80年以上の時を経た今も、人々を惹きつけてやまない永遠のベストセラー『星の王子さま』を原作に描いた作品。作家であり飛行士でもあった原作者サン=テグジュペリの人生に発想を得て、別の星から地球にやってきた王子に原作者の夭折した弟フランソワを、王子が故郷の星に残してきたバラの花に、彼の妻コンスエロの姿を重ねている。
【音楽座ミュージカル】
音楽座ミュージカルは1987年の創設以来、「喪失と再生」をテーマにオリジナルミュージカルを創作し続けているカンパニーです。「シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ」、「リトルプリンス」など深い哲学性と独創性に富んだ作品群は、文化庁芸術祭賞、紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞など数々の受賞歴があります。近年では学校公演やワークショップを通じ、若い世代の感性や想像力を育む教育の場としても高い評価を受け、さらに企業向けの人財育成研修にも、カンパニーの理念を活かし俳優が講師として活躍することで、舞台創造での学びを社会に還元しています。
日本のミュージカル界のオンリー・ワンとして、音楽座ミュージカルは今後も世界に誇れる新しい舞台芸術を発信していきます。
【音楽座ミュージカル「リトルプリンス」東京公演】
<Creative>
原作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』
脚本・演出:相川タロー・ワームホールプロジェクト
音楽:高田 浩・金子浩介・山口琇也
振付:KAORIalive
美術:久保田悠人
衣裳:朝倉 摂・原 まさみ
ヘアメイク:川村和枝
照明:渡邉雄太
音響:小幡 亨
音楽監督:高田 浩
歌唱指導:桑原英明
メインビジュアル:ニコラ・ド・クレシー
ロゴデザイン:高橋信雅
<オリジナルプロダクション>
総指揮:相川レイ子
脚本・演出:ワームホールプロジェクト
音楽:高田 浩・金子浩介・山口琇也
製作著作:ヒューマンデザイン
舞台写真撮影:二階堂 健・間野真由美・山之上雅信・ヒダキトモコ
<<リポート>>

『星の王子さま』は、昔から長く愛され続けている名作というイメージを持っていましたが、今回初めて舞台を観劇し、その世界観に深く心を揺さぶられました。気づけば幕が上がってから降りるまで、ずっと涙が止まりませんでした。子どもの頃に感じていた印象とはまた違い、大人になった今だからこそ胸に響く言葉がたくさんありました。観劇してしばらく時間が経った今でも、あのときの感動や心に残ったセリフが頭の中を巡っています。日常に少し疲れを感じている方はもちろん、そうでない方にもこの作品の優しさに触れてみてほしいなと思いました。年代を問わず、誰にとってもそっと寄り添ってくれる舞台です。私自身、もう一度観に行きたい気持ちでいっぱいです。
会場ではオリジナルグッズも販売されており、パンフレットにはなんと劇中に登場する楽曲のCDまで付いていました。家に帰ってからも物語の世界観を味わえてとても嬉しかったです。皆さまもぜひ手に取ってみてください!

文:坂爪心奏(聖心女子大学)







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