映画『天使の集まる島』主演青木柚、さとうほなみ公開記念舞台挨拶レポート

プロジェクト事務局 Scketto
8月31日
読了時間: 5分

日英交えたセリフも違和感なし！ジャド・ヒダーとの異文化共演を振り返る。ペナン島の世界遺産を舞台に、孤独な青年の“空想の旅”を描く異国ファンタジー！

主演に青木柚、さとうほなみ、福地桃子らが出演している、新鋭・堀井綾香監督による日本・マレーシア合作映画『天使の集まる島』が、8月29日（金）よりテアトル新宿ほか全国順次公開を迎えます。

そしてこの度、2025年8月30日（土）にテアトル新宿にて公開記念舞台挨拶が行われ、本作で主演を務めた

青木柚、さとうほなみ、堀井綾香監督が登壇。＜＜公式イベントレポートを公開＞＞

主演の青木柚、さとうほなみ、そして監督の堀井綾香が登壇し、観客に向けて作品への思いを語った。

登壇後、それぞれ一言ずつ挨拶をすませると、それぞれが本公開に寄せる気持ちをコメントした。

青木は「まさかテアトル新宿で単独公開できるとは思っていなかったので、この日を迎えられて心から嬉しく思います」と語り、さとうも「とても嬉しいです。作品は観やすい長さでもあるので、ぜひ何度でもご覧ください」と笑顔を見せた。堀井監督は「ちょうど1年前の今日、ペナン島ロケに出発しました。多くの方々の支えをいただき、海外ロケに挑戦できた作品が劇場公開を迎えられて本当に感謝しています」と感慨深げに振り返った。

続いて、主演として初めて海外ロケに挑んだ青木は「ペナン島はカラフルで、文化や人種が入り混じった街でした。

宿泊先の前に広がる屋台街も毎晩のように賑わっていて、その雰囲気も相まってとても開放的な気持ちになれる場所でした」と振り返った。一方、さとうも「今回が仕事として初めての海外ロケで、2泊3日というコンパクトなスケジュールでした。

２日目の夜は一人で過ごす時間があったのですが、青木さんが声をかけてくださり安心しました」と語り、会場を和ませた。また、ペナン島をロケ地に選んだ背景として堀井監督は「前作『飛べない天使』のアナザーストーリーの構想を練っていた時に、病院で窮屈な思いをしている聡太郎が“どこへ行きたいか”と考えた時に、候補の一つだったペナン島の人種や宗教が違っても共生している姿が、聡太郎の願いを象徴しているように思えて、『ここしかない』と確信しましたね」と、ロケ地選定の背景を明かした。

共演したマレーシア人俳優ジャド・ヒダーとの撮影について、青木は「最初は人見知りするかと思いましたが、日本のアニメも良く知っていたりするジャドさんの気さくな人柄のおかげで、すぐ距離を縮められました。日本語と英語で“通じ合う”設定も初めてで刺激的でした」と語った。さとうは「通訳アプリを使ったりもしながらでしたが、いつも笑顔のジャドさんのおかげで自然に打ち解けられましたね」とし、堀井監督が「最後の方は通訳を介さなくても会話できるようになって、不思議で温かい体験でしたよね」と振り返った。すると青木が「でも最近ジャドさんと連絡がとれなくて……僕、何かしたかな？（笑）」と冗談を交え、会場を和ませた。

「最近、“空想の旅”のよう自分と向き合った瞬間は？」という質問では、青木が「最近急に携帯が壊れてしまって、買い替えまでの30分間、誰とも連絡が取れない時間がありました。その30分が自分と向き合う時間になりました（笑）」とユーモラスに回答した。一方さとうは「お仕事で西に向かう新幹線の中でお腹が痛くなり……その間ずっと自分と向き合っていました（笑）」と会場を笑いに包んだ。堀井監督は「よく空想の旅に出るのですが、（『飛べない天使』の）優佳の前日譚や、（『天使の集まる島』の）ミミが現実にいたらどんな仕事をしているんだろう、など考えたりして、自分の向き合う時間を作ったりしますね」と語り、青木が「監督、正解を出すようにいい話をしてくださいましたね（笑）」とツッコミを入れ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

最後に堀井監督は「一歩踏み出すことをためらったり、躊躇することは誰にでもあると思います。けれど、一歩踏み出すことや自分に優しくすることを大切にしたい。その思いを作品に込めました。聡太郎が“空想の旅”を経て得た感覚を、みなさんにも持ち帰っていただけたら嬉しいです」とメッセージを送り、舞台挨拶は幕を閉じた。

お忙しいところ恐れ入りますが、是非とも御媒体でご紹介ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。

【STORY】

「ずっと一人。これまでも、これからも...」闘病生活を送る青年・聡太郎。いつものように病院の屋上で寝転が

り、目を閉じる。ラジオから聞こえてくる不思議な音声に耳を傾け、ゆっくり目を開けると、そこはどこか知ら

ない“異国の島”だった。その地で出会うのは、“天使”と呼ばれるミミと、彼女を愛するダニエルの二人。彼らと

行動を共にする中で、聡太郎は自分自身と向き合うことになるが——。