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40周年を迎えた『サンリオキャラクター大賞』はポムポムプリンが9年ぶりに1位。

更新日:11月1日

推しと一緒に未来へ「ジャ〜ンプッ!」


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6月28日、パシフィコ横浜にて『SANRIO FES2025』が開催され、メインステージにて『2025年サンリオキャラクター大賞』結果発表ステージが行われた。

 

【サンリオキャラクター大賞とは】

1986年にサンリオの機関紙『いちご新聞』でスタートした「サンリオキャラクター大賞」は、今年で40周年を迎えたファン参加型の人気投票イベントだ。450を超えるキャラクターの中から選ばれたエントリーキャラに対し、誰でも簡単に投票できる仕組みとなっており、今年は過去最多となる6316万票あまりが集まった。結果発表時には関連ワードがSNSでトレンド入りするなど、今年も大きな反響を呼んだ。


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2025年のテーマは「キミと未来へ ジャ~ンプッ!」。このテーマには、節目となる40周年を機に、サンリオキャラクターたちがファンと共に未来へ向けて大きくジャンプし、世界中に笑顔と幸せを届けたいという想いが込められている。キービジュアルでは、キャラクターたちが未来へ力強く跳びはねる姿を描き、前向きでエネルギッシュな世界観を演出している。

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結果発表は、90位から順々に呼ばれる中、TOP10のキャラクターがステージに集合した中で発表された。

 

【1位:ポムポムプリン】

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2025年のサンリオキャラクター大賞で、1位に輝いたのは「ポムポムプリン」。通算4度目、そして2016年以来9年ぶりの王座奪還となった。得票数は561万3659票。長年の人気を誇る“サンリオ三大犬キャラクター”の中でも、今年は特に多くの支持を集めた。ポムポムプリンは、こげ茶色のベレー帽がトレードマークのゴールデンレトリバーの男のコ。

受賞コメント:「わぁ〜い!みんない〜っぱい応援してくれてありがとう!ビッグプリンでお祝いしようね♪」

その愛嬌と包容力で、幅広い年代のファンに改めて強い印象を残す年となった。


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1位の発表後、篠原アナが静かに膝をつき、ポムポムプリンとしっかり目線を合わせる。そのやさしい所作に、ポムポムプリンもうれしそうにぽてぽてと飛び跳ね、ステージは一気にあたたかな空気に包まれた。金メダルを胸にかけてもらうと、小さな体を精いっぱいに張って、誇らしげに観客へアピール。「見て見て~!」と言わんばかりの仕草に、会場からは「かわいすぎる!」という声が次々と上がり、ファンはその愛らしさに悶絶していた。


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【2位:シナモロール】

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2位となったのは、白いこいぬの男の子「シナモロール」で。昨年まで5年連続で第1位を守り続けていたが、今年は惜しくも2位となった。それでも得票数は542万7983票と依然として高く、根強い人気を示している。


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1位・2位の発表が迫る中、5連覇中のシナモロールを応援してきたファンは、ステージを固唾を飲んで見守っていた。会場の空気が一瞬で引き締まり、そこにいた誰もが、静かにその瞬間を待っていた。票を重ねた日々、願いを込めた一票一票、その重みが、張りつめた空気から痛いほど伝わってきた。


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発表直前、シナモロールはマイメロディやキティに励まされるように囲まれ、優しく見上げる姿が印象的だった。小さな体とキャラクターたちとの身長差が、なんとも微笑ましく、思わず笑みがこぼれるワンシーンだった。


 そして名前が2位として呼ばれると、シナモロールはうれしそうに両手をバタバタ、小さな体をめいっぱい使って、よろこびを全身で表現した。垂れ耳をふわふわと動かすたびに、観客からは拍手と温かな歓声が湧き上がった。

ファンに向けたコメントでは、「たくさんの応援本当にありがとう!これからもずっとキミのそばにいるよ♪」と感謝の気持ちを伝えており、今年も“そばにいてくれる”存在として、多くの心を癒やした1年となった。

 

【3位:ポチャッコ】

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3位にランクインしたのは、好奇心旺盛でちょっぴりおっちょこちょいなイヌの男のコ、「ポチャッコ」である。1990年代には5年連続で第1位を獲得した実績を持ち、ここ数年で再び人気を集め、見事V字回復を果たしている。昨年の2位に続き、今年もTOP3をキープした。身長は「バナナアイスのラージサイズのカップ4個分」、体重は「ふわふわタウンのにんじん畑でたま〜にとれる、おばけニンジン3本分」といったユーモラスな設定も、ポチャッコらしい遊び心にあふれている。

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本人からは「みんな〜3位になったよ♪ いつもありがとう!これからもずっと、よろしくね★」という感謝のメッセージが届いており、長年応援を続けるファンにとっても、嬉しい結果となった。


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4位〜10位は以下。

4位:クロミ

5位:ハローキティ

6位:マイメロディ

7位:リトルツインスターズ

8位:ハンギョドン

9位:タキシードサム

10位:あひるのペックル

 

【4位:クロミ】


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4位となったのは、「プリティ悪魔っ子」を自称するクロミ。昨年と同じ順位をキープし、根強い人気を見せつけた。デビューから20周年を迎えたアニバーサリーイヤーでのTOP5入りは、その存在感の大きさを改めて印象づける結果となった。クロミは現在、「#世界クロミ化計画」を展開中で、自身とファン(KUROMIES)で世界をクロミ色に染めるべく、さまざまな企画を仕掛けている。


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結果発表で4位と呼ばれた瞬間には、思わず悔しがる様子を見せたクロミ。その姿にすぐさま駆け寄ったのは、ライバルでありながらも親友でもあるマイメロディだった。このワンシーンはSNSで大きな反響を呼び、「メロクロ尊い」「来年はもっとがんばるね」といったコメントが多く寄せられた。


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【5位:ハローキティ】

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5位にランクインしたのは、サンリオの象徴的存在「ハローキティ」である。昨年に続いて5位をキープし、50周年を経てもなお、変わらぬ支持を集め続けている。サンリオを代表する存在として、長きにわたり第一線を走り続けてきたキティ。50周年を超えてもなお、その人気と影響力は衰えを知らない。


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【6位:マイメロディ】

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50周年を迎えたマイメロディ。節目の年にふさわしく、登場からその華やかさで視線を独占した。ステージ袖から姿を現すと同時に、両手でハートを作ったり、投げキスを送ったりと、変わらぬラブリーさでファンを魅了。細やかな所作のひとつひとつに、長年応援してきた人々への感謝が込められているようだった。


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6位として名前が呼ばれると、スカートをふんわりと揺らして一歩前へ。ゆったりとおじぎをしながらも、その所作には品のある自信が感じられた。「マイメロらしさ」がぎゅっと詰まったその瞬間、会場中がやさしいピンク色の空気に包まれたようだった。

 

【7位:リトルツインスターズ】


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7位で名前が呼ばれた瞬間、リトルツインスターズのキキとララは、そっと顔を見合わせてにっこりと微笑んだ。その目線には、言葉を交わさずとも通じ合う双子ならではのやさしい絆が感じられた。淡いパステルの世界からふわりと現れたような、夢のあるシーンとなった。

 

【8位:ハンギョドン】

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40周年という節目の年に、堂々の8位にランクインしたハンギョドン。名前が呼ばれると、ちょっぴり驚いたようなリアクションを見せながらも、照れくさそうに手を振って応える姿が印象的だった。ステージでは、にこにこ笑顔を見せながら、左右の仲間たちとアイコンタクトをとる余裕も。自信とユーモアが同居したその立ち姿に、長年応援してきたファンからは、あたたかな拍手が送られた。

 

【9位:タキシードサム】

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9位で名前が呼ばれたタキシードサムは、まんまるの体を左右に揺らしながら、誇らしげにおじぎ。クラシカルな蝶ネクタイとおなじみの水兵帽が揺れるたびに、客席からは「かわいい!」という声が飛んだ。“はぴだんぶい”のメンバーとしても存在感を放つサムは、この日もしっかり自分の魅力を発揮。会場全体に、やわらかであたたかな笑顔を届けていた。

 

【10位:あひるのペックル】

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特に「あひるのペックル」は、1994年以来31年ぶりにTOP10入りを達成し、注目を集めた。

入場のときから、ペックルは終始ごきげん。ステージを小さく跳ねるように歩き、客席に向かって手を振るなど、楽しげな様子が印象的だった。そして、10位で名前が呼ばれると、胸を張って堂々とおじぎ。その姿には、誇らしさと喜びがにじんでいた。会場からは拍手と歓声がひときわ大きく上がり、「ペックルおめでとう!」という声援も飛んだ。

だが、時間が経つにつれ、あらためて31年ぶりの快挙の重みを実感したのか、ふとした瞬間にぴたりと動きを止め、目元を押さえるような仕草を見せた。ペックルのそばにはすぐにハンギョドンやポムポムプリンが駆け寄り、肩にそっと手を添えて寄り添う姿も。


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明るく素朴なペックルだからこそ、その涙に心を打たれたファンも多かったはずだ。長い時間を越えて、もう一度ステージの光を浴びたその姿は、多くの人の胸に深く刻まれた。


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また、結成5周年を迎えた男性キャラクターユニット「はぴだんぶい」(ポチャッコ、ハンギョドン、タキシードサム、あひるのペックル、バッドばつ丸、けろけろけろっぴの6キャラクター)もTOP20入りを果たしている。

さらに、デビュー3年目の「はなまるおばけ」は昨年14位から12位へと順位を上げ、北米を中心に人気が高まる「ウサハナ」も昨年20位から17位へと順位を伸ばした。なお、公式サイトでは「2025年サンリオキャラクター大賞」の全順位をはじめ、海外の国と地域ごとのTOP10、そして「パートナー部門」のTOP8の順位が公開されている。

 

【40位:タイニーチャム】

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「サンリオキャラクター大賞」40周年を記念し、40位にランクインしたキャラクターに贈られる「40周年特別賞」は、ハローキティの友だちである「タイニーチャム」が受賞した。パパがお仕事でニューヨークへ行っている間、キティの家に住むことになった。男のコでありながら、大好きなキティの真似をしてリボンをつけているのが特徴である。

 

【ジャ~ンプッ!アップ賞:チョコキャット&プワワ】

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また、今年のテーマ「キミと未来へ ジャ~ンプッ!」にちなんで、大幅に順位を上げたキャラクターに贈られる「ジャ~ンプッ!アップ賞」は、22ランクアップを果たした「チョコキャット」と「プワワ」が受賞した。海外を中心に人気を拡大している「チョコキャット」は昨年46位から24位へ、海ぼうずの赤ちゃん「プワワ」は82位から60位へと、それぞれ大躍進を遂げている。

 

【パートナー部門:ラッピー】

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パートナー部門で栄えある1位に輝いたのは、TBS系朝の情報番組『ラヴィット!』のキャラクター、ラッピー。受賞の瞬間、ステージ上に登場したラッピーは、元気いっぱいに「ラヴィットポーズ」を決め、会場中のファンに向けて大きく手を振った。「ラヴィットポーズするよ〜!」という呼びかけに、客席からも笑顔で応えるファンたち。小さな子どもから大人まで、みんなで一緒にLの字のハンドポーズを作り、ステージと観客が一体になるようなあたたかい時間が流れた。

 

【MC】

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MCを務めたのは、元日本テレビアナウンサーの篠原光と、ダンサーとしても活躍する新本芙由美の二人。

篠原アナは、安定感のある進行とテンポの良いトークで、会場を終始盛り上げた。ファンやキャラクターたちに寄り添う姿勢も印象的で、祝祭ムードをより一層高めた。一方、新本は、明るくやさしい声でキャラクターたち一人ひとりに丁寧に語りかけ、温かみのある空間を演出。キャラクターと観客を自然につなげる橋渡し役としての魅力を発揮した。


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 イベントのラスト、出演キャラクターたちがステージ上にずらりと並び、来場者も撮影OKの中での集合写真タイムが始まった。会場にはカメラのシャッター音が響き渡り、ファンの目はキラキラと輝く。


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最初はキャラクターたちがポーズを決め、手を振ったり笑顔を見せたりと和やかなムード。途中からゲストのあのちゃんと、その推しキャラ・バッドばつ丸も合流し、ステージに花を添えた。二人は軽やかなステップで加わり、バッドばつ丸はいつものクールな表情の中にもどこか嬉しそうな雰囲気を漂わせていた。


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ファンたちは推しの姿を写真に収めようと夢中になり、あちこちで歓声や笑い声が上がる。キャラクターたちの自由で自然なやりとりも、来場者にとって忘れられない思い出となった。


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静かな余韻とともに撮影タイムは進み、サンリオの世界が一体となった瞬間が、温かく会場に刻まれた。


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リポート2本目はゲストanoちゃんのステージ、会見をご紹介します。

 

【受賞キャラクターフォトセッション】

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授賞式の終了後、1位から3位に輝いたポムポムプリン、シナモロール、ポチャッコのキャラクターによるフォトセッションが実施された。会場には多くの報道陣が集まり、各キャラクターの表情やポーズをカメラに収めた。

ポムポムプリンは、金メダルを手に愛らしい仕草を披露し、シナモロールは控えめながらも優しい笑顔で応えた。ポチャッコは元気いっぱいのポーズを決め、各々の個性が際立つ場面となった。

 

【感想】

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今年で40周年を迎えた「サンリオキャラクター大賞」の取材に参加し、会場にあふれるファンの熱気とキャラクターたちへの深い愛情に、心が温かくなりました。順位が発表されるたびに、キャラクターの一挙手一投足に歓声があがり、そのたびに“キャラクターとともに歩んできた時間”が会場全体を包んでいるように感じました。

中でも印象に残ったのは、4位の発表を受けて悔しがるクロミに、すぐさまマイメロディが駆け寄ったシーンです。ライバルでありながらも深いつながりを感じさせる姿に、思わず胸が熱くなりました。SNSでも「メロクロ尊い」と話題になっていましたが、実際の現場でも、その空気は確かに存在していました。

今年のテーマ「キミと未来へ ジャ~ンプッ!」のとおり、ファンとキャラクターが一緒に歩んできた歴史と、これからの未来を感じさせる、心躍る一日となりました。(舟守はるな)

 

文:舟守はるな(早稲田大学)


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取材:早川千鶴(早稲田大学)、舟守はるな(早稲田大学)、米田麗美(青山学院大学)

 
 
 

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